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アジア歴史資料センター公開史料。 url:http://www.jacar.go.jp/index.html
※原史料の閲覧にはDjVuのDLが必要です。
url:http://www.lizardtech.co.jp/download/index.html
○独立団首領金佐鎮等救済方ノ件 自大正十二年三月(朝鮮人ニ対スル施政関係雑件/難民救済ノ部 第一巻)
レファレンスコード:B03041641200
金佐鎮以下600名の「独立運動家」は資金と武器が欠乏し、海林鮮人会長である「キンエイセン」なる人物の説得によって寧安・密山県地方で農業を行う以外にないと認識するに至った。しかし資金がないので救済を日本側に申し入れた。これは彼らを正業に就かせる絶好の機会である。
素人にはなんのことか分かりませんね。
簡単に説明しますと、「金佐鎮」というのは、韓国では日本統治に抵抗した英雄です。
青山里戦闘といえば韓国人なら誰でも知っている。日本人は誰も知らないという独立運動。
実際には一部の韓国人が暴動をおこして青山里にて簡単に日本軍に制圧されているのですが、どういうわけか韓国では大勝利を収めたことになっています。大勝利を収めたのに相変わらず滞りなく統治続いたわけですが、とにかくこの戦闘に参加したものは、韓国では大英雄なのです。
ところが!
先日発見された資料には(本当によくこんなもの見つけてくるな…)
「独立運動家」達は農家をおどして金を提供させて食いつないできたもののそれも限界に達し、日本に融資してもらったらどうかと説得されて本当に日本に融資を依頼し、日本側は人のいいことに彼らを難民扱いして「これ以上悪さをさせるよりは、きちんとした仕事をさせた方がよいのでは」と上に提案しているという文書です。
さらにもうひとつ
【出典】
上海仮政府より太平洋会議に委員派遣の件
(大正10年 「西密受大日記 9月10月」)
レファレンスコード:C03010308400
※アジア歴史資料センターの手違いから、
史料の全てを見る事が出来ない為、
本日、所収史料館へ確認に赴き、筆写した同史料の全文を掲示します。
【史料】
上海仮政府ヨリ太平洋會議ニ委員派遣の件
大正十年九月廿五日 浦潮派遣軍参謀長 磯村年
陸軍次官尾野實信殿
首題ノ件ニ關シ憲兵隊密偵力鮮人ヨリ聞知セル所左ノ如シ
上海假政府ハ来ル十一月米國ニ於テ開催セラルヘキ太平
洋會議ニ韓國ノ獨立ヲ提案セントテ三名(李東輝
朴容萬、任某)ノ派遣委員ヲ選定シタリト云フ而
シテ「シネロフカ」、「プチロフカ」地方ニハ募捐團(一組五
名乃至六名ニシテ各自拳銃ヲ所持ス)出張シ派遣
委員ノ旅費其他ノ費用ト称シテ一戸ニ付キ阿片
五個(一個五百匁トシ二貫五百匁宛)ヲ募集シツツアルモ要求多額
ナルカ故ニ一般民ハ之レカ提供ヲ拒絶シ居レリ
ト云フ
發送先
陸軍次官、参謀次長
憲兵隊ヨリ左記ヘ通報濟
軍政務部長、浦潮特務機關、第九師團
第十一師團、浦潮總領事館、木藤通譯官
尼氏特務機關、浦潮憲兵隊長
【翻訳用現代語訳】
上海仮政府より太平洋会議に委員派遣の件
大正十年九月二十五日 浦潮派遣軍参謀長 磯村年
陸軍次官 尾野實信殿
首題の件に関して憲兵隊の密偵が朝鮮人より聞知したのは左記である。
上海仮政府は来る十一月に米国において開催される、
太平洋会議に、韓国の独立を提案しようと、
三名(李東輝・朴容萬・任某)の派遣委員を選定したと言う。
そして「シネロフカ」、「プチロフカ」地方には、
「募捐団」(一組五~六名で各自、拳銃を所持している)が出張し、
派遣委員の旅費や、その他の費用と称して、一戸につき、
阿片五個(一個は五百匁として、二貫五百匁ずつ)を募集しようとしてる。
しかし、要求が多額であるために、一般民はこの要求を拒否していると言う。
発送先
陸軍次官、参謀次長
憲兵隊より左記へ通報済
軍政務部長、浦潮特務機関、第九師団
第十一師団、浦潮総領事館、木澤通訳官
尼氏特務機関、浦潮憲兵隊長
独立運動家が農家にアヘンを提供しろと脅して回っていたという資料です。
まるっきりヤクザですね。
こんなのを「英雄」と言っているなんてね。
これらの資料は本当は別のことを調べようとして、ついでに出てきたものですが探せば探すほど韓国の歴史は面白くなってゆく…
ちなみに「別のこと」についてはもう少し話が進んでからブログに載せます。
私もがんばって参加してるんですけどね。思ったようには成果がでない。
上手くいけば面白いことになりそうですが、韓国のウラン濃縮実験問題でどうなることやら。