<年金通帳>来年度交付を断念へ 長妻厚労相
年金受給者や加入者が年金記録を確認できる「年金通帳」について、長妻昭厚生労働相は4日の閣議後会見で、来年度は交付を断念する方針を明らかにした。来年度はとりあえず、自宅や市町村役場などのパソコン画面で確認する年金通帳の「電子版」を導入する。厚労省が来年度予算で要求していた通帳の経費509億円が削減されるが、公約違反との指摘も出そうだ。
年金通帳は、加入期間や納めた保険料を記帳した通帳。民主党は今夏の衆院選マニフェストで導入を公約し、厚労省は社会保険事務所や市町村に約2200台の端末を設置し、来年度から順次送付する予定だった。
長妻厚労相は会見で「限られた財源の中で税収が落ち込む政府全体の状況があり、少しでも効率的な予算を組むという観点から」と交付断念の理由を説明。世論調査を実施したうえで「国民の求める利便性」を見極め、通帳の将来的な形態を判断するとし、従来の構想通りの通帳交付もあり得るとの考えも示した。【野倉恵】
何こいつ。今でもある制度を、まるで自分の発案みたいに。