【社説】東アジアの真の「友愛」に期待する
関連タグ 鳩山由紀夫
日本の鳩山由紀夫政権が今日、公式に発足する。54年ぶりに政権交代を実現させ、執権することになった鳩山代表の首相就任を祝って、同氏の登場が韓半島を含む東アジア全体の平和と繁栄に寄与するきっかけになることを心より祈る。
ちょうど李明博大統領も昨日「鳩山政権で韓日関係が一段階よくなることを期待する」とし、来年中にも天皇の訪韓が成立すれば両国関係に大きな意味を持つことになると言及した。昨年4月、韓日首脳会談時「日本の天皇が敢えて韓国を訪問することができない理由はない」と言ったのに続き、いっそう具体的な表現で天皇を招待したわけだ。しかし越えなければならない山、渡らなければならない川が多いのが両国関係だ。我々は李大統領も述べたように、天皇の韓国訪問そのものより「どのような形で」訪問するかの方が重要だと見ている。ドイツの謝罪と反省の上でヨーロッパの統合が可能だったように、先日の過去に対する日本の真の謝罪と反省が前提にない限り、天皇の訪韓も東アジア共同体もすべて空念仏に止まるほかない。我々は天皇が温かく歓待を受けて韓国を訪問できる環境を整えるための日本側の努力を見守っている。
靖国神社参拝問題を解決するために別途の国立追悼施設を建設するという鳩山代表の公約も我々の関心事だ。過去の歴史に対する日本の政治家の妄言や歴史教科書の問題が再び浮上すればいつでも韓日関係は「シーシュポスの岩」のように原点に戻ることがあることを肝に銘じてほしい。揮発性の高い独島(トクト、日本名:竹島)領有権問題に対しても賢い対処を願いたい。
鳩山代表が掲げた政治改革公約がどのくらい実現するかは大きな注目の的だ。戦後、日本を率いてきた自民党政権の官僚中心国政運営と、腐敗した派閥政治による炎症が政権交代につながっただけに、同氏の政治実験が成功するかは韓国にも多くの示唆点を与えるだろう。特に同氏が野心作として推進中の「国家戦略局」中心の国政運営がどのように実を結ぶか関心が高い。
緊密で対等な同盟関係で日米関係を維持していくという公約が具体的に両国関係にどのような変化をもたらすかは我々にも他人事ではない問題だ。中国などアジアとの関係強化のために米国との適当な距離を置く政策に出たという分析もあるからだ。大陸勢力である中国の浮上がいくら著しいとしても、東アジアの勢力均衡のためには海洋勢力である米国の臨在が避けられないというのが我々の判断だが、選択はもちろん日本の仕事だ。
我々は鳩山代表の韓国に対する格別の関心を十分理解している。同氏の夫人は大の韓流ファンとして知られている。それが隣人にいい目で見てもらうための単純なジェスチャーまたはリップサービスなのかどうかは時間が教えてくれる。同氏の「友愛の哲学」が韓日関係はもちろん、東アジア全体の“共利共福”に生かされてほしい。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=120593&servcode=100§code=100
日韓はこのまま平行線でいたほうが、お互いのためなのだが