<北朝鮮>帰国の米記者「短時間、領内に入った」 CNNで
【ワシントン草野和彦】クリントン元米大統領の訪問を機に特赦を受け、北朝鮮から帰国した米国人記者、ローラ・リンさんの姉、リサさんは6日、米CNNテレビの電話インタビューに対し、意図的ではないものの、リンさんが短時間、北朝鮮領内に入ったと認めていることを明らかにした。また「拘束中は人道的な扱いを受けた」などと説明した。
リンさんは、米「カレントTV」の同僚、ユナ・リーさんと共に3月17日、北朝鮮と国境を接する中国吉林省の図們江付近で取材中、北朝鮮当局に拘束された。
リサさんは「事前に計画したものではなかった」と述べ、両記者が故意に北朝鮮国境を越えたのではないことを強調。その上で「多分、(北朝鮮領内にいたのは)30秒ほどだったと言っている。その後、すべてが大混乱に陥った」と語った。
リサさんによると、妹は拘束中、人道的に扱われたが、食事は不十分で、昼夜を問わず独房内に監視役の2人が常駐した。この監視役は話さなかったが、妙なきずなのようなものが生まれたという。「監視役に関してはステキな話もあるようだ」と話した。リンさんは独房内で運動代わりにグルグルと歩き回ったり、読書して過ごした。リンさん自身が近く、北朝鮮での体験談を執筆するという。
リサさんによると、妹は疲れ果て、情緒も不安定。前日、妹は仮眠をとるときも「目覚める時にもいるか」と姉に尋ね、そばにいてほしそうだったという。姉は医者にかかる時も付き添った。
またユナ・リーさんの夫マイケルさんから聞いた話として、「4歳の娘のハナちゃんは母親が見えなくなるのを嫌がり、家の中でずっとくっついて歩き回っている」と紹介した。
両記者は、「不法国境出入罪」と「朝鮮民族敵対罪」で労働教化刑12年の判決を受けた。北朝鮮は、2人が政治的動機による犯罪行為を認めたとしていた。AP通信によると、両記者は現時点での直接取材を断っている。
まだ拉致問題が大騒ぎになる前に中国からこっそり北朝鮮領内に入って見たことのある女性を知っている。
「絶対口を開かない事」を条件に、中国人に連れて行ってもらったそうな。
実は入れなくも無いんだな。推奨はしないけど。