<鳩山総務相更迭>「国民そっちのけ」…あきれ顔の有権者も
総選挙が近づく中での閣僚の更迭劇を、有権者はどう受け止めたのか。各地で聞いた。
「正しいことを言って更迭されたのでは可哀そう」。山形市の会社員、佐藤宏二さん(32)は鳩山氏を支持。「かんぽの宿の一括譲渡は納得できない。異論をねじ伏せた首相、自民党への批判は高まるのでは」と語った。
札幌市清田区の会社員、杉山小織さん(27)は、鳩山氏に理解を示しながら「責任ある立場の人が辞めるのは『投げ出し』としか思えない」と指摘。東京都東大和市の派遣社員の女性(44)も「首相の決断には驚いた。やっぱり政治にはしがらみがあるのかとあきれてしまった」と話した。
一方、名古屋市守山区の会社員、安江芳紀さん(41)は「強いていうなら(日本郵政の)西川(善文)社長を支持する」という。「どちらが正しいかという議論が国民そっちのけで行われている気がした。自分で選んだ大臣も説得できないようでは、首相は指導力のあるリーダーとは言えない」と批判した。
「どっちもどっち」。福岡市早良区の主婦(62)は「辞任劇には何か裏がありそうな気もするし、素直には受け止められない」とあきれ顔だった。
郵政関係者はどう見るか。大阪市内の郵便局に勤める男性(51)は「鳩山さんが言っていることが真っ当だ。西川さんが責任を取り“けんか両成敗”にならないと落ち着かない」と騒動の影響を心配していた。
いまいち理解できないのは、民営化したはずの郵政の人事にどうして大臣が口を挟めるんだろう???