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デモ隊の暴力には目をつむるアムネスティ
2日午前、ソウル・プレスセンター19階の記者会見会場。アムネスティ・インターナショナル韓国支部が記者会見を開き、400ページにわたる冊子を配布した。1年間で157カ国の人権状況を分析した「2009アムネスティ・インターナショナル年次報告書」だ。そのうち、韓国と北朝鮮の人権を取り上げた2 ページに、昨年のろうそく集会を取り上げた事項があった。そこには「ほとんどは平和的なデモだったが、一部の警察官が盾やこん棒でデモ参加者を殴ったり、放水するなどしたほか、拘束中のデモ参加者の医療措置を拒否した」と書いてあった。
記者は、昨年行われたろうそく集会の際、デモ隊が警察官のバスをハンマーや鉄パイプで破壊したときのことを思い出した。しかし、デモ隊の暴力に関する言及は、報告書のどこにもなかった。
さらに、アムネスティ・インターナショナル韓国支部のキム・ヒジン事務総長は、「来年度の報告書に加える内容」として「09年韓国人権状況展望」という提案文を読み上げた。
キム事務総長は、先月1日にソウル中心部で行われたメーデーのデモや、先月16日に大田で全国民主労働組合総連盟の主催により行われた貨物連帯集会について触れ、「警察はデモのたびに市民を数百人ずつ連行し、表現の自由を抑圧した」と述べた。だがキム事務総長は、貨物連帯集会の時、義務警察官(兵役の代わりに警察に勤務する警察官)約100人が負傷したことについては言及しなかった。負傷者の中には目を竹やりで刺され、失明の危機に直面した20代前半の警察官もいた。
この報告書に記載されているデモ現場の状況と、記者が実際に立ち会った現場の状況には深い溝がある。記者は警察官の盾に押され転んだことや、デモ隊が投げた歩道ブロックに危うく当たりそうになったこともある。多数のデモ隊が、義務警察官ではなく別の少数の市民を取り囲み、暴行するところも何度も見た。「個人的に考えて、どちらのほうがより脅迫的と感じたか」と問われれば、「デモ隊の方だ」と答えるだろう。
アムネスティ・インターナショナル韓国支部の関係者は「デモが違法だからといって、警察の“暴力”は正当化できない」と言った。それならば、「法が定めた通り、ポリスライン(警察が引いた規制線)を守れという警察側の要求に、竹やりで応じるデモ隊の行為は正当なのか」と記者会見後に質問すると、同団体関係者は「ほかの人権団体も皆、わたしたちと同じようにしている」と答えた。
社会部=イ・シニョン記者
http://www.chosunonline.com/news/20090603000058
人権ヤクザはどこ行っても同じなんだな
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