辛気臭い話は聞きたくないという人も多かろうが、事実は事実として知っておいた方が良いと思うので、まあ聞いてくれ。
アメリカの住宅バブル崩壊は、日本であったそれより深刻な事態になっているらしいのだ。
アメリカの住宅バブルの特徴はサブプライムローン。
サブプライムについては、こちらで基本を押さえてほしい。
http://www.geocities.jp/flap_alpha/furavono/yaruo.html
ここではかなり単純化して描かれているが、事態はもう少し複雑だ。
↑で書かれている債権化・格付けの際に、銀行屋どもは屑商品と優良商品をカクテルし細分化したものを最上級のAAAの格付けをして、世界中売りまくっていたのだ。
あれだな。松坂牛と屑肉を混ぜ混ぜして大量生産したハンバーグに、松坂牛入り最高級ハンバーグと銘打って売りまくったみたいな。
これだけでも屑行為なのだが、今またこの屑行為が経済再建への道の邪魔をしているというお話。
現在アメリカの住宅価格が大暴落しているのだそうな。
http://www.newgeography.com/content/00810-housing-downturn-update-we-may-have-reached-bottom-but-not-everywhere?ref=patrick.net
一番酷いRiverside-San Bernardino, CAでは-57.7% も下落したってさ。
半年経たずに6割引すげえ(w
こんな状態だから当然借金に苦しんでいる人は、これ以上下落する前に家を売って現金を手に入れたい。
家を売り払って多少でも現金を手に入れれば、ローン返済の足しになる。
せっかくのマイホームを手放すのは悲しいけれど、今後の生活を考えれば分不相応な買い物は早めに処分した方が吉だろう。
しかしアメリカの場合はそう簡単に話はすすまない。
というのは、住宅ローンをサブプライムで借りているということは、世界中に債権者がいて家を売却するのに彼らの承諾が必要ということだ。
そして債権者らすべてから承認を取るのは至難の業で、結局銀行の許可が下りず、運良く買い手が見つかっても家が売れないという。
そうこうしている間に順調に住宅価格は下落中。
ありゃりゃ。
あれだけかつての日本を批判して、アメリカは違うぞサクサク不良債権処理するぞと言っておいて、なーんで遅々として進まないのかと思ったら、こういうカラクリでしたとさ。