SMAP草なぎ剛逮捕で同情論を煽動する朝日 「メンバー」使用も
伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。
SMAPの草なぎ剛の公然わいせつ現行犯逮捕は衝撃的だった。4月23日の深夜、自宅近くの公園で酒を飲んだ上、全裸で座っていたというスーパーアイドル。
だがここにきて「あの報道は行きすぎだ」「逮捕ではなく保護すべき案件」などという同情論が噴出している。確かに各社がヘリコプターを飛ばし、NHKが昼のニューストップで何分もこれを報道するのは疑問符がつくものだ。
「今回の報道は2001年の稲垣吾郎が逮捕された際の報道に対する反省があるといわれています。稲垣を容疑者ではなく『メンバー』という苦し紛れの呼称を使い、ジャニーズ事務所のご機嫌を損ねないように最大限の配慮をした。今回はその反動もあったのでしょう。最初から草なぎを『容疑者』と記しての、各社大報道ですからね」(芸能評論家)
マスコミ側の良識が働いた、ジャニーズ事務所の神通力が落ちてきた、などともいわれているが、その実情はそんな奇麗事ではない。
「今回、ジャニーズ側のマスコミへの初動対応が遅れたといわれてます。なんでも広報部長兼取締役のS、SMAPの育ての親といわれる女性マネージャーIなども深夜ということで、草なぎ逮捕の情報を入手するのが遅れたらしい。一説にはテレビの速報で知ったともいわれているんです」(ジャニーズ事務所関係者)
そんな中にあって、当初から稲垣事件同様、自粛態勢を取ろうとしたのが朝日新聞だった。
「朝日新聞は当初携帯サイト上で、草なぎを『メンバー』と書いていたんです。他メディアが『容疑者』としているのを見て、慌てて訂正したようです(笑)」(前出芸能評論家)
朝日新聞だけではない。系列の『週刊朝日』も編集長のブログで逮捕に疑問を呈していたし、テレビ朝日のワイドショーも草なぎに妙に同情的だった。
「テレ朝が巨額資金で製作した大作映画『BALLAD』の存在が大きいのでしょう。草なぎ主演のこの映画にテレ朝は社運をかけているともいわれていた。レギュラー番組の"『ぷっ』すま"もありますからね」(テレ朝関係者)
自分たちで大騒ぎしておいて、その後「騒ぎすぎ」とはなんとも身勝手な論理だが、騒いだ挙句、やはりジャニーズ事務所はヤバイ、とハタと気付いたというところか。
さらに今回、草なぎを逮捕した赤坂署には「なぜ逮捕したのか」「なぜ家宅捜索までするのか」といった抗議の電話が殺到したが、これにも裏があるらしい。
「ジャニーズには『オリキ』といわれる熱狂的ファンがついているのですが、草なぎ逮捕で彼女たちが一斉にメールなどで反応した。その中には赤坂署の電話番号が記されたものもあったようです」
なんとも人騒がせなトップアイドルの公然わいせつ事件だ。
(文=神林広恵)
実にくだらない事だが、本当かどうか気になったのでもののついでに調べてみた。
朝日新聞2001/8/25 夕刊 P15
車を発進させ、女性巡査けが 「SMAP]稲垣吾郎容疑者、送検へ
朝日新聞2001/8/26 朝刊 P31
SMAPの4人、公演でおわび 稲垣容疑者逮捕で
朝日新聞2001/8/27 夕刊 P16
対応追われるテレビ局 SMAPの稲垣容疑者が会見
朝日新聞2001/8/31 朝刊 P38
稲垣吾郎容疑者主演のNHK「陰陽師」を延期 公務執行妨害で逮捕
朝日新聞2001/9/22 朝刊 P39
「SMAP」稲垣吾郎容疑者、起訴猶予処分に
全部はめんどくさかったので、パッと目に付いた物だけメモってきました。
本当かどうか確認したい人は掲載日とページもメモってきたので図書館にでも行って確認してください。
不起訴になるまで、「容疑者」と表記されていました。
不起訴処分が確定した以降から、「稲垣吾郎さん」になっています。
ついでに当時の概要を書くと
・きっぷを切られそうになって、公演前にイメージダウンになる事を恐れて逃走
・婦警さんが果敢な人で、車を止めようとして(w 足をぶつける
・タイーホ
・婦警さんたちは、稲垣吾郎と知らずにきっぷを切ろうとしたらしい
・記者会見「SMAPを辞めるつもりは?」「なぜ、逃げた」と30分叩かれまくる。
一部民放、ノーカット放送で晒し上げ
今見直しても、吾郎ちゃんのほうが叩かれまくっている印象があるんだが。
まあ、とりあえず吾郎ちゃんの時には、朝日(というかマスコミ全体)が配慮していたというのは間違いor嘘っぽいですね。
ついでに書くと、当時も「容疑者」と表記するべきかどうかで迷っていたらしい。人権何とかかんとか会議の結論として、そのようなことが書かれていた。
通常、逮捕されたら「容疑者」とするのが通例らしく、しかしこの程度の事件で一般人が「容疑者」として報道されるわけが無く、そこのところ人権的にどうなのという批判も多かったらしい。当時は田代が逮捕された時期でもあり、それと比較して「罪も軽いのに」とあまりの報道の過熱ぶりが批判されている。
そういう当時の記録をみると、上記の記事の見解は、かなーり間違ってるな、と。