外交で威信回復狙う?=日程目白押し、野党は批判-麻生首相
麻生太郎首相が窮屈な国会日程の合間を縫って外遊を重ね、日ロ、日米首脳会談をこなすなど活発な首脳外交を展開している。今後も7月のイタリアでのマッダレーナ・サミット(主要国首脳会議)まで重要な国際会議が目白押し。その上、首相は訪中のタイミングも探っている。得意とされる外交で反転攻勢の機会をうかがうと同時に、外交日程を詰め込むことで与党内の「麻生降ろし」の動きを封じる狙いもあるようだ。
首相は26日の衆院予算委員会で「今後とも日米同盟を基軸にしながら、アジア太平洋諸国との連携、国連などの場を通じた国際協調を柱に積極的な外交を進めたい」と強調、引き続き日本外交の先頭に立っていく意欲を表明した。
首相は4月2日、ロンドンで開催される第2回金融サミット(首脳会合)に出席。5月にはロシアのプーチン首相を日本に招く。さらに首相は「早期に中国を訪問したいという気持ちを持っている」(政府高官)とされ、28日に北京で行われる日中外相会談で首相訪中の日程が協議される見通しだ。また日韓間でも、首相は先の李明博大統領との電話会談で大統領の年内訪日を改めて招請した。
中川昭一前財務・金融相の辞任や郵政民営化見直し発言で麻生内閣の支持率は下落の一途。自民党内には「麻生首相では衆院選を戦えない」との声が広がり、2009年度予算が成立すれば、首相に降板を迫る動きが公然化する可能性もある。窮地の首相サイドに、重要な外交日程を切れ目なく設定すれば求心力維持の一助になるという計算があることは間違いない。
ただ、首相がいくら「積極外交」を展開しても、首脳間の約束を果たすだけの実行力が残っていなければ政権浮揚は到底望めない。それどころか、外交得点を急ぐあまり外国につけ込まれる懸念すらある。
「レームダック(死に体)の首相が首脳外交をするのは違和感を覚える。国益を害する」。26日の予算委では民主党の前原誠司副代表が首相にこう迫ったが、首相は「瑕疵(かし)なく選ばれた首相が国益を代表して他国と交渉する。当然のことだ」と受け流すだけだった。
◇主な外交日程
4月2日 第2回金融サミット(ロンドン)
4月? ASEANプラス日中韓首脳会議(タイ)
4月? 東アジアサミット(同)
5月22、23日 第5回太平洋・島サミット(北海道)
5月 プーチン・ロシア首相来日
7月8-10日 伊マッダレーナ・サミット
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009022600757
どう見ても批判すべき点は見当たらないのに、どうしてこんな捻くれた記事しか書けないんだ?