北京 誤解解くには生身で
日中青少年交流事業で日本にホームステイした中国の高校生に感想を聞くと、よく同じ答えが返ってくる。
「日本は軍国主義じゃなかったので、驚きました」
中国のテレビでは、日中戦争を題材にしたドラマがたびたび放映され、日本兵は常に残虐に描かれる。以前見た番組では、鬼のような表情の日本兵が、占領した村で中国人捕虜を処刑。日本刀で腹をえぐられ息絶える姿を、村人は悔し涙を流して見届けた。
中国の若者は「ドラえもん」「名探偵コナン」など現代日本を舞台にしたアニメを見て育ち、日本へのあこがれもあるのだが、ドラマの強烈な印象も脳裏に残っている。
どこかの首相が「日本のアニメは世界一」と自慢しても、越えられない壁はある。やはり、地道な生身の交流を重ねるしかない。
日本を訪れた高校生たちは、こうも言っている。「日本人はみんな優しいことが、よく分かりました」
http://www.chunichi.co.jp/article/world/worldtown/CK2009020302000237.html
そういうのは、中国が自分ですべき努力だと思う。
少なくとも日本が頭下げて理解を求めるべき事じゃないよなあ。