<施政方針演説原案>「消費税上げ」強調 小泉路線から転換
麻生太郎首相が今国会で行う施政方針演説の原案の全容が18日、分かった。消費税引き上げを含む税制抜本改革について、経済状況の好転を前提に「11年度より実施できるよう、必要な法制上の措置をあらかじめ講じ、10年代半ばまでに段階的に行う」と改めて強調。雇用対策では、日雇い派遣の原則禁止など労働者派遣制度の見直しや雇用創出で「3年間で160万人の雇用増」を目指す。
消費税をめぐる表現は、政府が昨年12月に閣議決定した税制抜本改革の「中期プログラム」を踏襲した。
「大胆な財政出動を行うからには、財政に対する責任を明確にしなければならない」と説明。国民の理解を得るためには「不断の行政改革と無駄の排除の徹底を継続する」と表明する。
政府の役割については「『官から民へ』のスローガンや、『大きな政府か小さな政府か』といった発想だけでは、あるべき姿は見えない。市場に委ねればすべてが良くなるというものではない」と指摘。小泉純一郎元首相が進めた構造改革路線からの転換をより鮮明に打ち出す。
世界で果たすべき日本の役割は「新しい秩序創(づく)りへの貢献」だとし、「国際社会の平和と安定に向けた秩序を創ることにも、参画しなければならない」と呼びかける。
ソマリア沖の海賊対策では「実行可能な対策を早急に講じ、新たな法制の整備を検討する」と述べ、現行法で対応できる海上警備行動発令と新法の2段階で対応する姿勢を示す。
『官から民へ』とか『大きな政府か小さな政府か』とかの話は、行政サービスを縮小して経費削減していこう、削減して出来たお金を福祉や年金に回す事にしよう。足らなかったら増税を国民にお願いしよう。そういう話だったんだよね。
でも世間は、改革!改革!とお祭り騒ぎになって、改革すれば景気がよくなるんじゃないかと皆勘違いしていた。
でも本当はそうじゃなくて、国が節約生活を始めただけ。
国費の節約は大切だけれど、景気対策じゃないから、景気はよくならない。
昨日、辛坊さんの講演を聴きに行って思い至ったのは、そういやここ20年近くまともに景気対策に軸足を取った事は無いんじゃないか?ということ。