麻生首相「何もしない人の金を何でわたしが」
麻生太郎首相が11月20日に開かれた経済財政諮問会議の席上、社会保障の効率化をめぐって、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何でわたしが払うんだ」などと発言していたことが、26日に公表された議事要旨で明らかになった。
議事要旨によると、首相は「67、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる。彼らは、学生時代はとても元気だったが、今になると、こちらの方がはるかに医療費が掛かってない。それは毎朝歩いたり何かしているからである」と発言。その上で、「わたしの方が税金を払っている。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何でわたしが払うんだ」などと述べ、努力して健康を保った人に対して何らかのインセンティブを与えるなどして病気の予防に努めれば、医療費抑制につながるとの見方を示した。
首相は19日に開かれた全国知事会議で、地方の医師不足に関連して「社会的常識が欠落している人(医師)が多い」などと発言し、翌20日にこれを撤回、陳謝したばかり。
問題の発言部分
(麻生議長) 67歳、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる。彼らは、学生時代はとても元気だったが、今になるとこちらの方がはるかに医療費がかかってない。それは毎朝歩いたり何かしているからである。私の方が税金は払っている。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を何で私が払うんだ。だから、努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、そういうインセンティブがないといけない。予防するとごそっと減る。 病院をやっているから言うわけではないが、よく院長が言うのは、「今日ここに来ている患者は 600人ぐらい座っていると思うが、この人たちはここに来るのにタクシーで来ている。あの人はどこどこに住んでいる」と。みんな知っているわけである。あの人は、ここまで歩いて来られるはずである。歩いてくれたら、2週間したら病院に来る必要はないというわけである。その話は、最初に医療に関して不思議に思ったことであった。 それからかれこれ 30年ぐらい経つが、同じ疑問が残ったままなので、何かまじめにやっている者は、その分だけ医療費が少なくて済んでいることは確かだが、何かやる気にさせる方法がないだろうかと思う。
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2008/1120/shimon-s.pdf
要するに、予防医学にも力を入れていこうということだろう。
国にとっても本人にとっても良い方針だと思うが。