<定額給付金>町村会「所得制限設けず」 統一求め文書送る
支給対象や方法をめぐり混迷している定額給付金について、全国町村会が「全(すべ)ての町村が所得制限を設けない方向で統一した扱いとすることが望ましい」とする文書を各都道府県の町村会に送ったことが分かった。全国町村会は25日の役員会で議論して結論を得たいとしており、会議の結論が各自治体の判断に影響を与えそうだ。
文書は14日付で、全国町村会事務総長から各都道府県町村会の事務局長あて。与党合意により所得制限を設けるかどうかを各市町村の判断に委ねられたことについて、所得制限を設けた場合は▽住民間の公平性の確保の問題▽窓口における混乱▽事務負担の増大――などの懸念が想定されると指摘。「隣接町村間で違いが生ずることは好ましいことではない」として、全町村で所得制限を設けないことが望ましい、と記している。
全国町村会の山本文男会長(福岡県添田町長)は「所得制限を設けなければ町村の負担は軽くなる。そのためにも早期に町村の意向を示したかった」と話す。群馬県町村会の鈴木和雄会長(みなかみ町長)は「(所得制限なしに)賛成です。公平がいい。国民が喜ぶ方向に持っていけばいい」と述べた。神奈川県町村会も「町村長同士の話では所得制限は難しいという意見が多い。おのずと制限しない方向になるのではないか」と話している。
ただし「各自治体で規模も違い、足並みをそろえるのは難しい」(埼玉県町村会)との意見もあり流動的な面も残るが、全国町村会は25日の役員会で方針を固めたうえ、26日の全国大会で緊急決議などを出すとみられる。
定額給付金を巡っては全国市長会も13日にプロジェクトチームを作ることを決め、対応を検討することにしている。
なんとなく否定的なニュアンスの記事だが、私は町村が自身の意思を示した良い傾向だと思う。
この文書が何らかの強制を伴っていたのなら問題だが。