強制退去迫る比少女、支援の輪広がる
残されたのはあと10日。今月27日までに強制退去を迫られている13歳のフィリピン人少女が、生まれ育った日本に残りたいと訴えている問題です。街頭で署名活動を行う少女に同級生や地域の人たちが大勢駆けつけるなど、支援の輪が広がっています。
雨の中、駅前を行き交う人たちに署名を訴えるのは、埼玉県の公立中学校に通う、フィリピン国籍のカルデロン・のり子さん、13歳。
日本で生まれ育ったのり子さんですが、2年前、両親の不法滞在が発覚。今月27日までに、日本から出国するよう、命じられています。
「もう、日本にいられなくなっちゃう」(のり子さん)
友達のいる日本にいたい、言葉も文化もわからないフィリピンに送らないでほしい。そう訴えるのり子さんの姿に、中学校の先輩や同級生ら10人あまりが駆けつけました。
「大切な仲間なので。誰かが行動を起こさないと、やっぱり変わっていかない」(中学3年の先輩)
時には、こんな厳しい質問を受ける場面も・・・
「ビザがないと、どうなのかな?」(署名のビラを見る女性)
「日本で生まれて日本で育ってきたので、(フィリピンは)母国であっても、やっぱり日本がいい」(のり子さんの同級生)
のり子さんの父親が働いている解体工事の会社の仲間。一家が住んでいるアパートの大家さん。そして、こんな人たちも・・・
「『おはようございます』と言うと、必ず『おはようございます』と返ってきた。素直な子でね」(交通ボランティアの男性)
「本当にいい子なので、法律だけで強制退去なんて、しちゃいけないと思います」(のり子さんの通う学習塾の先生)
一家を直接には知らない人たちからも、暖かい声をかけられました。
「みんなずっと一緒に仲良く遊んでいた友達だから、このまま一緒に卒業させてあげたい」(女性)
「日本で育ったから、向こう(フィリピン)に帰ったら友達いないじゃないですか」(男子生徒)
集まった署名は、日曜日だけで600人分以上。
「みんな大変だったけれど、応援してくれてうれしかったです」(のり子さん)
一家は、署名や嘆願書を今週20日(木)、法務大臣に提出するとしています。
http://news.tbs.co.jp/20081117/newseye/tbs_newseye3996373.html
どうも、この子の両親は不法入国しているらしい。
それでも2年間滞在させるという温情があったわけで、これはいったん祖国に戻って正式に入国しなおすのが筋じゃないかな。