定額給付金、市長らの反発止まず
12日大枠が決まった定額給付金問題、丸投げされた形の地方からの反発は13日も止まず、迷走ぶりは続いています。
「このままどんどん進んでいったら、国が滅んでしまいますよ。転覆しますよ」(山口・防府市 松浦正人市長)
「『決めてから発表する』ということを、これからは麻生首相にはお考えいただきたい」(山口・柳井市 河内山哲朗市長)
東京に全国の市長が集まっての会合。総務省の事務次官らを前に、12日に大枠が決まった定額給付金について、混乱などを懸念して政府への批判が相次ぎました。
「申請票を持ってきた人に『あなたには資格がありません』と、国が強制すると決めていないのに自治体が強制するのは不可能ですよ」(高知・土佐清水市 西村伸一郎市長)
定額給付金については、総務省に設置された実施本部で具体的な方法などを詰めますが、所得制限を行う場合の基準は、世帯全体の合計所得でなく、個人単位とすることを政府側が自治体に示す方向となっています。しかし、地方の声を意識してか、地方自治を担当する鳩山総務大臣は全世帯への一律支給を強調しました。
「全世帯に一律支給して、一般に言われる額より高額の人は遠慮されたらどうか」(鳩山邦夫 総務相)
「定額給付金問題についても、ちょっと迷走ぶりが目に余るものがあることは事実」(山崎派 山崎拓 会長)
「これだけ評判が悪ければ、選挙対策にはならないのではないか」(古賀派 太田誠一 会長代行)
この問題で、全国市長会がプロジェクトチームをつくることになった他、首都圏の自治体を代表して中田横浜市長が霞ヶ関を回るなど、地方から政府への圧力が強まっています。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20081113/20081113-00000055-jnn-pol.html
> 「このままどんどん進んでいったら、国が滅んでしまいますよ。転覆しますよ」(山口・防府市 松浦正人市長)
これは意味が分からない。
日本にいると実感が無い人が多いのかもしれないけれど、世界情勢はいま悲惨な状況になっていて、今でも日本が未だ持ち堪えられているのは本当に奇跡に等しい。
やっぱり日本は凄いんだね。
ただ、それでも影響は出始めていて、これが連鎖倒産や大量解雇(派遣社員についてはすでに首を切られている。内定取り消しも多し)といった事態になったら、2兆円程度の損害では済まないわけ。
日本が平和すぎるのか、「今」がそういう状況にあることを分かっていない論調が多くて、なんだかなあ。
> 「『決めてから発表する』ということを、これからは麻生首相にはお考えいただきたい」(山口・柳井市 河内山哲朗市長)
これはごもっとも。関わる人が多いのだから、もう少し案を詰めてから発表すべきだったと思う。
> 「申請票を持ってきた人に『あなたには資格がありません』と、国が強制すると決めていないのに自治体が強制するのは不可能ですよ」(高知・土佐清水市 西村伸一郎市長)
地方分権について少々疑念を持っていたのだが、この言葉が全てを表してくれた。
「地方は国が決めてくれないと何も出来ない」
これが地方の現実。
地方が自主的な政策を強制力をもって決定出来なければ、地方分権は成立しない。
「不可能です」なんて自分で「無能」宣言したに等しい。