お兄さんよってらっしゃい…小池“お色気作戦”の勝算
ユリの香りで…
自民党総裁選以降、めっきりマスコミへの露出が少なくなった小池百合子元防衛相(56)が、民主党の小沢一郎代表に“お色気作戦”で迫っている。自ら命名した作戦の正式名称は何と「お兄さんよってらっしゃい作戦」。次期衆院選東京10区で出馬予定の小池氏だが、そこに小沢氏を国替えさせ、「小池Vs小沢」を実現させようとしているのだ。小池氏は一体、何をもくろんでいるのか。
自治体の条例で規制が広がる、繁華街の呼び込みじゃあるまいが、小池氏は今月4日、兵庫県尼崎市内で開かれた公明党の冬柴鉄三元国土交通相の講演会で、このネーミングを明らかにした。
小池氏は東京10区について、「(民主党候補が決まらず)空いているんです。民主党の小沢代表が12区に行くんやないかといわれているんですけども、私がお引き受けをしたい。(公明党の太田昭宏代表が立候補予定の)東京12区に行くより私と戦ってほしい」と述べ、「お兄さんよってらっしゃい作戦」をスタートさせることを宣言したのだ。
小池氏は9月の自民党総裁選で、中川秀直元幹事長を後ろ盾に小泉純一郎元首相が唱えた構造改革路線などを掲げ、マスコミに持ち上げられたが結局、麻生首相に完敗。それ以降、マスコミへの露出も減っている。
それだけに、永田町事情通は小池氏が小沢氏にたたきつけた挑戦状について、こう解説する。
「未来の女性宰相と周囲にもてはやされてきた小池氏だが、総裁選で完敗して以来、マスコミを引きつけるオーラもなくなりつつあるのが現状だ。仮に小沢氏と戦うことになれば、最大の注目選挙区になるのは間違いないうえ、小沢氏に勝てば、ポスト麻生の一番手に躍り出ることができる。小選挙区で敗退したとしても、そこそこの票を取れば再び脚光を浴びるのは間違いないと読んでいるのではないか」
これに先立つ3日、小池氏は“アロマの日”記念イベントに出席。名前にちなんだユリの香りをブレンドしたアロマスプレーをプレゼントされると、「ユリはユリでも私は(自分のことを)シラユリだと思っています。テッポウユリだと言う人もいますけど」と会場の笑いを誘った。果たして小沢氏との選挙区対決は実現するのか、それとも“無鉄砲”な挑発で終わるのか。
【小池百合子の政治偏歴】
小池氏の政治遍歴には必ずその時々の有力男性議員がちらつく。
小池氏は関西学院大を半年で中退し、単身カイロ大に留学。帰国すると、報道番組のメーンキャスターを経て、1992年の参院選に細川護熙氏が率いる日本新党から出馬し当選(比例区)。翌年の総選挙で衆院議員(兵庫2区、中選挙区制)にくら替えした。
その後は兵庫6区(小選挙区)から当選し、新進、自由、保守党と相次いで党を移った。新進、自由党の党首を務めた小沢一郎氏、保守党幹事長を務めた二階俊博氏ら実力派政治家と親密な関係を築き、政治家としてのキャリアアップを図った。
さらに自民党に入党して1年もたたない2003年には小泉純一郎首相のもと、環境相に抜擢。05年の郵政選挙では、刺客第1号に自ら手をあげ選挙区を東京10区に移した。
こうしたことから「政界渡り鳥」と揶揄されることもある。
http://www.zakzak.co.jp/top/200811/t2008111044_all.html
小沢が乗ってくるとは思えないが、まあ好きなようにやってください。