中国の暦が1周する六十年後、コリア(訳注:南北の限定がないのでコリアと表記)は現在の姿とまったく異なる国になっているだろう。ここで、最近の傾向に基づいて、新しいテクノロジーを考慮し、人間性は変わらないと信じて、六十年後の未来がどのように見えるか考えて見よう。
世紀半ばのコリアンは平和と繁栄のうちに生活している。彼らは2008年の祖父母より健康で、より長生きし、レジャーと高級品をより楽しんでいる。
国際的な流れは相対的に調和した世界である。国家間の通常戦は過去の物であるけれども、多国間の均衡はまだ存在している。 2068年の主な関心事は、国際的な麻薬取引と汚染や破壊を拡大する手製の武器のコントロールである。(中略)
コリアンは統一国家に住んでいる。金正日の死に続いて、前北朝鮮のリーダーはイデオロギーから経済に重点を移し、韓国とその他の州との協力的なアプローチを採用した。 この時期、両国政府の間にかつてのような緊張がないわけではない。 両国は50年前の協議の結果、共同体を結成し、これは3.1運動120周年記念日の2039年、統一高麗共和国(unified Republic of Coryo)へと発展した。Coryoは東アジア経済連合に2つの座席を保持していたけれども、国連では1つに移行した。
ソウルは最も大きな都市と商業と文化の中心であり続けるけれども、首都は開城(ケソン、Gaeseong)に移転した。2つの都市を含む地域と仁川(Incheon)のロジスティクス・センターは現代の都市開発のモデルと考えられ、その革新的な環境へのアプローチをコピーしたがる他の州によって調べられる。
仁川、松島(ソンド)に拠点を置く研究者は、環境問題への彼らの創造的で、費用効果が高い解決策で注目されている。特に注目されるのは、かつては春のたびに韓国を覆っていた中国の黄砂を水粒子にしてゴビ砂漠へと空輸で戻す方法だ。
政治はオンライン投票の導入以来かなりの変化を受けている。 世界の流れで投票年齢のコリアンは、どう国家予算が割り当てられるかについて、そして他の問題について投票することができる。それが国民議会に送った議員に対する選挙民の歴史的な蔑視から、この実績は生じた。 議会はまだ存在しているけれども、その機能は主として管理である。 大統領は国家元首であり続けて、4年ごとに選ばれる。大統領は連続2期又は合計3期務めることができる。
おそらく、より若い世代からコリアンを当惑させるであろう最も顕著な変化は、どのようにして英語が事実上の公用語になったかである。 コリアンはまだ家でコリア語を話し、ローカルな文学は今世紀に繁栄し、2つのノーベル賞を受賞する。すべてのサインはコリア語や英語、中国語の三カ国語でなされる。しかし、すべての教育は英語でなされる。ハングルには今や英語の"z","f","v"の発音を表す新しいシンボルが含まれるようになる。
(中略=コリア語の英語化など)
過去からの別の巨大な変化は、コリアが現在、多民族の状態であることである。北朝鮮のギャングによる暴力的な事件はいくつかあるが、他の民族はうまくやっている。異民族との結婚が広範囲に及んだおかげで、コリアンらの人種アイデンティティが薄れたからだ。
海外のコリアのイメージは、かつてのように国家主義的でも反外国でもないが、人々は未だに情熱的で過激主義の傾向があることが知られている。この傾向は、スポーツやギネスブックに向けて発揮される。
(中略)
青瓦台から開城への首都移転により、ソウルの古い景福宮のまわりのエリアは現在想像できるすべてのタイプの料理を出す活気にあふれたレストラン街になった。 世界のトップシェフの何人かがそこで働き、常時、2つまたは3つの施設がハンコック・タイヤ・ガイドの世界トップ20レストランのリストに載っている。
(後略)
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/special/2008/10/212_33702.html
いかなる状況に陥ろうとも、輝かしい未来だけを視界に入れて生きられるその性質は、希少だとは思う。