踊れや踊れ

＜自民総裁選＞石破前防衛相や山本一太副外相らも出馬探る

　自民党総裁選（１０日告示、２２日投開票）で、既に立候補を決めた麻生太郎幹事長（６７）ら４氏のほか、石破茂前防衛相（５１）、山本一太副外相（５０）ら複数の議員が出馬を探り始めた。４氏を軸に展開するとみられた総裁選は、候補者乱立の様相を示してきた。小池百合子元防衛相（５６）が５日午前、羽田空港で記者団に「昨日は青空が見えていたが、（推薦人の）切り崩しにもあい、お天気は日々変わりつつある」と語るなど、陣営間の駆け引きが激化している。

　党内第２派閥の津島派（７０人）に所属する石破氏は５日午前、記者団に「（推薦人）２０人が集まれば、私は逃げない」と語った。同派では額賀福志郎前財務相（６４）も周辺に意欲を示している。

　中堅・若手の勉強会「プロジェクト日本復活」メンバーの山本氏も同日、党本部で記者会見し、「日本の未来を作るためのマニフェストを掲げて出馬を目指す。議員定数削減を必ず行う」と述べ、副外相を辞任して立候補を目指す考えを明らかにした。棚橋泰文元科学技術担当相（４５）は同日、党本部での会合で「若い世代の代表として戦えるよう、みなさんの力を貸してほしい」と立候補を目指す考えを改めて表明した。

　また、山崎派会長の山崎拓前副総裁は５日昼、同派の総会で「自主投票とさせてほしい。同志から立つ場合はできるだけ配慮してほしい」と指示した。これを受けて同派の石原伸晃元政調会長（５１）は同日午後、立候補の意思を正式表明し、２０人の推薦人確保に向けた活動を本格化する。同派では甘利明前経済産業相が麻生氏を支持している。

　一方、麻生氏は５日午前、自民党本部で緊急の役員会を開いて総裁選出馬の意思を伝え、幹事長職を細田博之幹事長代理に委ねた。その後、麻生氏は記者会見し「私に課せられた使命は大きい。国内の景気回復、国民の不安一掃を総裁選で訴えなければならない。その実現に指導力を発揮したい」と立候補を正式表明した。今後３年間で減税などの景気対策を集中的に進めることを柱とした政権構想を８日に発表する。

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