即時釈放求める グリーンピースが声明
国際環境保護団体グリーンピースは20日、「グリーンピース・ジャパン」の幹部ら2人が窃盗容疑などで青森県警と警視庁の合同捜査本部に逮捕されたことを受けて、「無実の人間が逮捕されたことは驚きだ。即時に釈放されるべきだ」との英文の声明を東京発で発表した。
声明は、「日本の捕鯨は国際的に批判されている。逮捕された活動家には、捕鯨で誰が得をしているか知る権利がある。(逮捕は)脅迫行為だ」と非難した。(共同)
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008062001000410.html
グリーンピース・ジャパン職員2名の逮捕についてのご報告
サポーターの皆さま、関連NGOほか諸団体の皆さま、そしてグリーンピースの活動に関心を寄せてくださるすべての方々に、ご心配をおかけして申し訳ありません。6月20日午後6時現在、なおも事務所の家宅捜索が続いており、WEBやメールでのお知らせが遅れてしまいました。
本日、グリーンピース・ジャパンの職員2名、佐藤潤一と鈴木徹が、青森県警と警視庁公安部によって逮捕されました。去る5月15日に、グリーンピース・ジャパンが東京地方検察庁に告発した調査捕鯨鯨肉の業務上横領について、その最大の証拠物件である鯨肉1箱(23.5Kg)を、西濃運輸の配送所から無断で持ち出したとの容疑です。
この件に関しては、佐藤、鈴木両名とも、すでに詳細な事実関係を記した上申書を作成して東京地検に提出し、青森県警にも写しを送付しており、さらに関係者はいつでも出頭に応じると伝えてありました。グリーンピース・ジャパン職員が盗んだとされる鯨肉は、業務上横領の証拠として東京地検に提出し、現在も同地検に保管されています。したがって逮捕された2名については、逃亡の恐れも証拠隠滅の恐れもありません。また、グリーンピース・ジャパンも組織として、捜査には全面的に協力する旨を表明してきました。
にもかかわらず本日、2名が逮捕されたことは極めて遺憾であり、不要かつ不当な逮捕に強く抗議します。
いっぽう、調査捕鯨鯨肉の業務上横領についても本日、東京地検が横領の嫌疑なしとして不起訴処分を決定しました。しかし昨日、逮捕されたうちの1名である海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一は、新たな情報提供のため東京地検に出頭し、担当検事から調査続行の方針を聞いたばかりです。先週より続く「不起訴」の結論が先にありきの、非常に不可解な決定と考えます。不起訴処分への不服申し立てを検討中です。
グリーンピース・ジャパンは、今後も調査捕鯨に関する問題を追及するとともに、不当に逮捕された2名の早期釈放を求めます。国内および国外からのご支援を、よろしくお願いいたします。
なお、家宅捜索が終わり次第、さらに詳細なご報告をいたします。
グリーンピース・ジャパン事務局長
星川 淳
http://www.greenpeace.or.jp/
どの辺りが不当でどの辺りが無罪なのか、さっぱり分からない。