オバマ氏、勝利宣言

民主候補にオバマ氏　指名確定、勝利宣言

米大統領選民主党指名争いは３日、バラク・オバマ上院議員（４６）が同日実施の予備選などで獲得代議員数を上積みし、過半数に達して指名を確定させた。５カ月に及んだ指名競争は予備選最終日に合わせて決着。民主、共和両党で黒人の指名候補は初めてで、歴史的な節目となる。１１月４日の本選に向け、焦点は共和党の指名を決めているジョン・マケイン上院議員（７１）とオバマ氏の対決に移る。

　オバマ氏に敗れたヒラリー・クリントン上院議員（６０）は３日、副大統領候補に前向きな姿勢を示した。米ＣＮＮテレビによると、同氏は地元ニューヨークの支持者らと電話で協議した際、オバマ氏と正副大統領候補を組む「ドリーム・チケット（夢の組み合わせ）」構想について「検討する」と伝えた。オバマ氏側とすでに水面下で協議しているという。

　激しい指名争いで分断が懸念される民主党内の融和に向け、クリントン氏の処遇も今後の焦点になる。

　オバマ氏は３日夜、共和党が９月に全国大会を開く中西部ミネソタ州の会場で演説し、「民主党指名候補になる」と勝利宣言した。「アメリカの新たな針路を描くために結束しよう」と表明し、１１月の本選でのマケイン氏打倒を訴えた。

　オバマ氏は１月からの選挙戦で「変革」を掲げ、若年層や黒人の圧倒的な支持を獲得、「旋風」を巻き起こした。予備選開始前に本命視されたクリントン氏は女性や白人の支持を得たが、オバマ氏の勢いに押し切られた。

　３日の北西部モンタナ、中西部サウスダコタ両州予備選で争われた一般代議員は計３１人。ＣＮＮによると、オバマ氏は投票終了時点で過半数の代議員獲得まで残り４人と迫り、最初に開票されたサウスダコタ州の結果、過半数に達した。同州ではクリントン氏が勝利し、モンタナ州ではオバマ氏が勝利した。

　一方、共和党のマケイン上院議員は３日、南部ルイジアナ州ニューオーリンズで演説し「国民はオバマ氏のことを知り始めたばかりだが、私のことは昨日知ったわけではない」と語り、オバマ氏との政治家としての経験の差を強調した。

　また、オバマ氏がマケイン氏を「ブッシュ政権の後継」と位置づけていることについては、「私はブッシュ政権の誤ったイラク政策に強く反対した」と反論した。

　◇バラク・オバマ氏

　１９６１年８月４日、ハワイ州ホノルル生まれ。ケニア人の父と米国人の白人の母を持つ。ハーバード大法科大学院修了後、弁護士などを経て９７年から０４年までイリノイ州議会上院議員。０４年から同州選出の上院議員に。ミシェル夫人との間に２女。４６歳。

クリントンよりは全然いいか
それにしても、この調子で民主党は勝てるのかねえ