別に許してくれなくっても

誰が日本を許せるのか？
先月29日親日人名辞書に収録される人物4776人の2次発表が行われた。今度の発表も1次発表の時と同じく大きな論戦を呼び起こしている。

朴正煕、キム・ソンス、金活蘭(訳注：韓国初の女性博士)、安益泰（訳注：作曲家）など韓国現代史に大きな足跡を残した人物が親日人物に分類され、彼らの子孫や理解をしている人々が個別に親日人物選定や親日人名辞書発刊そのものの不当さを主張している。

■親日糾明は容赦・清算の道
親日の業績が明らかになった人物の関連者たちは昔の時代の状況の限界を力説している。当時の状況しかたがなかったという。また今になって古い過ちを暴き出すことは国民和合を害しようとする政治的目的を持った行為だと主張している。

さらに明白な反論証拠や歴史的大義名分に基づいた合理的主張、陳述はなくなり、最近また出てきた「殖民地近代化論」に便乗して有耶無耶しようとする試みにさえ見える。＜略＞

親日人名辞書編纂は容赦の道にする歴史清算の章でもある。私たちはいつか彼らの過ちを踏んで立ち上がり彼らを許さなければならない。しかし容赦以前に彼らがやらかした反民族的行為の方式とやり方は明らかにしなければならない。過ちに対するいいかげんな容赦はありえないからだ。

長い人生歴程で部分的に民族を裏切った個人が、他の部分で成した功績まで根こそぎ捐毀することはできない。しかしそういう人生の功の中に過ちが選り分けられたとしても、彼らがキムク、李始栄, 尹奉吉みたいな偉い独立先覚者のような班列に立つことはどんなことがあっても認めてはいけない。

結局民族が経験した苦難と恥辱の歴史を再検証して、その中に隠している真実を明らかにして後世にこれを警戒する作業の出発点が親日人名辞書編纂だ。もちろん今度親日人物に分類された人の中には悔しい場合があり得る。しかし是非は明確な実は関係を証拠して明らかにしなければならない。歪曲された世論や権力の論理に便乗して問題を解決しようとしてはいけない。

李明博大統領は「私たちが日本も許すのに…」と評しながら親日人物選定発表に対する不便な気持ちを示した。誰が大統領に日本を許しなさいと言ったのか？大韓民国大統領は日本が35年の不法強占期間 （訳注：日本占領期）に我が民族にやらかした残酷な犯罪行為に対して一方的な容赦をする権限はない。

大韓民国の主権は大統領一人ではなく、国民みんなにあるものだ。それは、今後の民族史全体に影響を及ぼす重大な決定は国民全体の合意を通じて行うはずだからだ。

■ この大統領の理解できない言及
もし次の大統領選挙で政治を行う新しい大統領が独断的に北朝鮮の6・25南侵（訳注：朝鮮戦争）を全面的に許したら国民がこれを受け入れるだろうか? この大統領は大韓民国の主人公ではなく最高経営者(CEO)であるだけだ。

さらに日本は一度も私たちに真実な許しを求めたことはない。容赦を受ける事がないという対象に何の容赦をすればいいのか分からない。日帝のやらかした蛮行は決して過去時制のものではない。

韓日関係の現在と未来を裁断する根拠と同時に尺度だ。これを倉庫の中の古臭い過ぎ去った事として心に刻んでおいては強大国日本との外交戦で主導権を奪われるようになる。これが李明博政府の目標とする「実用外交」の致命的な落とし穴だ。




http://news.hankooki.com/lpage/opinion/200805/h2008050804081124370.htm

心行くまで反日してればいいんじゃないかなあ。