<小沢代表>テレビで与党けん制「暫定税率、再可決はムリ」
民主党の小沢一郎代表は3日午前、TBSのテレビ番組に出演し、揮発油(ガソリン)税などの暫定税率を維持するための関連法案の衆院再可決について「また(ガソリンを)値上げすることを国民が許すかどうか非常に難しい。与党も、また上げるのはけしからんとなれば(再可決は)できないと思う」と述べた。ガソリンの値下げを歓迎する声が強いことに自信を深め、再可決に造反の動きもある与党をけん制した格好だ。
小沢氏のテレビ出演は1月以来。福田康夫首相が道路特定財源の一般財源化を訴えたのに対抗し、今週末以降も複数のテレビ番組に出演、一気に攻勢に出る構えを示している。
これに対し、福田首相は記者団に「その前に参院で出ている法案の結論を出してほしいですね。先決じゃないですか。ものには順番があるんです」と不快感を示し、町村信孝官房長官も記者会見で「穴の開いた2兆6000億円(の税収)をどうするのか」と批判した。
しかし、与党内には一般財源化を求め、衆院での再可決に造反をちらつかせる議員もいる。小沢氏は与党の内情を見透かし、「総選挙で決着をつけるしかない」と強調した。
数十円のガソリン税値下げの代わりに、どんな税金を上げるつもりか、またはどんな行政サービスがカットされるのか、国民にごまかさずに明言してくれよ。