中国当局、ダライ・ラマと米下院議長を非難
中国・成都(AP) 中国チベット自治区で起きた大規模暴動をめぐり、中国当局は23日、国営メディアなどを通じて、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と、ペロシ米下院議長を非難するコメントを出した。ペロシ議長は暴動発生後、外国要人として初めてダライ・ラマと会談した。
同日付の共産党機関紙、人民日報は、ダライ・ラマがチベット民族を扇動し、暴動を引き起こしたとする論説を掲載。「ダライ・ラマ一派は、チベット独立問題で政府の妥協を引き出すために北京五輪を利用している」と述べた。
一方ダライ・ラマ14世は、この論説を「根拠がない」と一蹴(いっしゅう)。「北京で五輪が開かれ、中国の国民がそれを誇りに思うのはいいことだ。私は常に五輪開催を支持してきた」と述べた。
また、国営新華社通信は同日、ダライ・ラマと21日に会談し、中国政府の対応を非難したペロシ議長について、「参加者側による暴力を無視している」と批判。「事実を検証し、真実を知ろうとする意思がみられない。多くの欧米政治家やメディアと同様、背後には中国を封じ込めたい圧力団体におもねる態度が隠されているのだ」とこき下ろした。
ペロシ議長は同日、中国政府に対し、ダライ・ラマとの対話と外国メディアによる取材禁止の撤回をあらためて求めた。
ギリシャでは24日、厳戒態勢のなかで北京五輪の聖火リレーがスタートする。タイ国内の走者に決まっていた環境保護活動家、ナリサラー・チャクラポーンさんは23日、中国当局によるチベット暴動鎮圧への抗議として、リレーへの参加を辞退すると発表した。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200803240010.html
知りたい気持ちはあるんだが、それは中国の知ってほしい真実じゃ無いんだな。