岡田ジャパン 大荒れ中国下しV王手

岡田ジャパンが初タイトル王手!日本代表は20日、東アジア選手権第2戦で地元・中国と対戦。アウェーならではの判定や相手のファウルに怒った岡田武史監督(51)が何度も猛抗議する厳しい戦いとなったが、前半17分にMF山瀬功治(26=横浜)が挙げたゴールを守り抜き1―0で逃げ切った。日本は23日の最終戦で優勝をかけて韓国と対戦する。
乱闘寸前の気迫が、日本代表の闘う姿勢を表していた。後半39分、激しくボールを奪い合ったMF鈴木と中国DF李の両キャプテン。先にのどを小突かれた鈴木がやり返し、にらみ合う。「やられたら、やり返すくらいの気持ちじゃないと」。体を張り、山瀬が挙げた1点を守り抜いての勝利。ドローに終わった北朝鮮戦後、精神面の弱さを指摘していたDF中沢は全員をハイタッチで迎えると「局面で戦う気持ちが出ていた。内容どうこうより、タフなゲームができた。非常に良かった」と満足げに振り返った。
4年前のアジア杯は吹き荒れる反日感情の中で行われた地元・中国戦。6万人収容の試合会場は平日ということもあり、観客は4万1000人にとどまった。今春の胡錦濤国家主席の訪日や夏の北京五輪に悪影響を与えないよう中国政府が軍隊をスタンドに送り込み、警備員も約3000人に増員した結果、ブーイングはほとんどなかった。
むしろ完全アウェーだったのはピッチの中。後半10分、中村憲のパスに飛び出したMF安田が相手GKに腹部を蹴られ、交代を余儀なくされた。前半ロスタイムにはFW田代が“カニ挟み”を受けて倒れたが、警告は出なかった。ラフプレーにも主審は静観を貫き、アウェーならではの判定連発に、岡田監督は何度も両手を上げて怒った。だが、19歳のDF内田が「あれくらい普通。文句言っても…。こういう試合を勝っていくことが大事だと思う」と言ったように、選手は闘志を見せながらも普段通りプレーを続けた。「選手は冷静だった。私の方が興奮していたかも」。岡田監督は苦笑いした。
試合直後、スタンドでは日の丸が燃やされ、日本人の蔑称(べっしょう)である「小日本」と叫ぶ観客もいた。引き揚げる鈴木目掛けてペットボトルも飛んだ。それでも岡田監督は「それは結果を出したということ。日本が負ければ拍手だったかもしれない」と強気だった。北朝鮮戦から先発6人を代え、就任5戦目で初めてダブルボランチを導入。チームのテストをしながら、W杯アジア3次予選のアウェー戦を予感させる状況で結果も出した。「試合前からタフな試合になると思っていたが、冷静に粘り強く戦ってくれた。これで優勝を懸けて韓国と戦える」。最終戦は勝ち点で並んだ韓国との決戦。4年前、完全アウェー状態のアジア杯で優勝をつかみ成長した日本代表は、今回も東アジアを制してW杯を目指す。
日の丸燃やし、敗戦悔しがる=騒乱防止へ3000人動員-中国当局
【重慶(中国)20日時事】当地で開催されているサッカー東アジア選手権の男子で20日夜、日本に0-1で敗れた中国のサポーターは試合終了直後、小型の日の丸を燃やすなどして悔しがった。蔑称(べっしょう)を用いた「小日本を打倒せよ」などの叫び声も上がり、ペットボトルなどがグラウンドに次々と投げ込まれた。
国旗が燃やされたのは熱烈なサポーターが陣取る最前列。2階のスタンドでも何かを燃やしたらしい煙が上がり、警備要員が制止に走り回った。北京五輪を控えた中国は応援マナー向上に力を入れており、この日の試合中は比較的平穏だったが、敗戦後はブーイングがやまなかった。
地元当局は反日騒乱に備え、通常の2倍の3000人を警備に動員。日本人サポーターらは警官の「壁」に守られ、専用出口からスタジアムを離れた。選手たちも中国人観客の罵声(ばせい)を浴びながらも無事バスに乗り込み、大きな騒ぎはなかった。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20080220-00000183-jij-spo.html
幼稚園児とか、自分の思い通りにならないと、泣き叫んだり物を投げつけたり壊したりするよね。