大阪・橋下知事、財政再建に向け「なみはやドーム」などの「ハコモノ」視察開始
無駄を省いて財政再建の第1歩となる大阪・橋下 徹知事の「ハコモノ」視察が始まった。
橋下知事の大阪府知事就任から、まもなく2週間。
18日に開かれた大阪府の市長との会合で、橋下知事は「7月末までの事業については、最低限の経費しか計上しておりません。本当に申し訳ございません」と述べ、市町村への補助金を削減する暫定予算を組む方針を説明した。
市長サイドからの反発を抑え、橋下知事は、財政再建に向けて動き始めた。
その最大のターゲットとしているのが、「図書館以外はすべて不要」と主張する、いわゆる「ハコモノ」だった。
橋下知事は17日、その1つ、大阪・門真市のスポーツ施設「なみはやドーム」を視察した。
なみはやドームの桂 千恵子館長は「いろんな大会をしております。何よりも、国際的な全国大会を招致して、府民の皆さんも非常に喜んでおられたりしております」と話し、施設の重要性を訴えたが、橋下知事は「約12名で、1億2,400万円の人件費が出ていることに間違いないですよね? 民間のスポーツ施設で、そういう調整役をしている人たちの給料と比較すると、どうなのかっていうのはわかりますもんね」と述べ、まず、1人平均で1,000万円強という人件費の高さを指摘した。
さらに、施設の利用料について、橋下知事は「これは一般の民間の施設より、何%くらい下げた設定になっていますか?」と尋ねた。
桂館長が「ほぼ同じくらいですね」と答えると、橋下知事は「公費が入っている分、『このくらい下げて』という、そういう計画みたいなものはないんですか?」と厳しい態度を示した。
この施設は、冬はスケートリンク、夏はプールに変わるが、年々使用料収入が減少し、年間およそ4億円が投入されている。
視察後、桂館長は「へこんでいます、今。府の予算がゼロになったら、成り立っていかないと思います」と話した。
続いて橋下知事は、4億3,000万円の赤字を抱える「ワッハ上方」と呼ばれる演芸資料館を視察した。
橋下知事が「場所については、どこか別のところへ移る可能性については、どのようにお考えですか?」と尋ねると、ワッハ上方の伊東雄三館長は「上方文化の拠点であるミナミ、この千日前道頓堀、ここから情報発信をしていきたい」と話した。
ここでも橋下知事は、人件費や存在意義などについて、次々と問いただした。
橋下知事は「利用した人は『残してくれ』って言うでしょうし、利用していない人は『別にどうでもいい』と言うでしょうし。最後は、政治感覚で決断するしかないというふうに思っております」と述べた。
橋下知事は、6月までに27もの「ハコモノ」について、売却や民営化を視野に見直す考えを示している。
先週、橋下知事の就任後、初めて顔を合わせた宮崎県の東国原知事は18日、「そこまでしないと、本当に財政的に危機なんですよ、あそこ(大阪)は。ただ、『図書館以外は不必要だった』とおっしゃっていましたけど、どうなんでしょうか。障害者自立センターとか、福祉施設とか、結構ありますからね」と述べ、その方針に理解を示しつつも、見直しには慎重さも必要との見方を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20080218/20080218-00000454-fnn-pol.html
まさに破産管財人。
橋下は就任前から金にもならないのに勉強会や会議を開いてるという話もあった。
大阪府民は良い選択をしたのかもしれない。