「日の丸・君が代」強制は、やっぱり反対 2008/02/15
2月9日、東京の港区勤労福祉会館で「『日の丸・君が代』の強制反対! 卒・入学式直前2.9ガンバロウ集会」(主催:「『日の丸・君が代』の強制者を告訴・告発する会 」、協賛「週刊金曜日」)が開かれ、教員を中心に約120人が参加した。
第1部は再雇用取消処分を受け、他の12人の元教師と共に2月7日に東京地裁で「再雇用拒否は違法」との判決を得た松原信材さんの司会で始まった。冒頭に土屋公献・元日弁連会長が主催者代表の挨拶の中で、この7日の判決が裁量権の逸脱・乱用を認めたものの、「職務命令」を合憲と判断したことは不当と指摘した。
続いて、指紋押捺を拒否してきた在日3世のピアニスト崔善愛さんが、『国家とは何かを問い続けて』と題して講演した。母校の首席卒業生は「御前演奏」するが、崔さんは運良く?2番で免れたエピソードを披露し、「君が代」は音楽ではなく政治の道具と指摘した。「都教委は心の問題ではなく『外部的行動』だというが、心身と行動は分離できず音楽家として到底納得できない。声さえも心身と一体である」と主張し、裁判官に「良心を取り戻して欲しい」と訴えたという。
休憩を挟み第2部は3人の報告から始まった。
最初は3ヶ月の停職処分を受けている教師が、「イエス・ノーを自由に言える、自分らしく暮らせる学校・社会を作りたい」と訴えた。次に、この「思想差別、学校の管理運営や役割、処分問題」の3点について、2月6日にILOに直訴する文書を送ったことが報告された。
続いて各地の取り組みについて3件の報告があった。
最初は神奈川県教委の不起立教師の氏名収集が、県個人情報保護審議会から思想信条に反し「違憲・不適当」と判断が出されたのに、県教委がこれを無視している現状が報告された。
次に前述した松原さんら13人の再雇用取り消し処分事件の裁判経過と、都教委が控訴の方針を決定したことが報告された。原告らも職務命令を「合憲」とされた事に対し控訴する方針を検討しているという。
最後に、都高教の組合員が「10.23通達」後の、座席指定してまでの卒・入学式の実態と、その中で創意工夫をした取り組みを進めていることを報告した。
(私の意見)
「日の丸・君が代」を多数決で国旗・国歌としたことに不満だが、認める人は自由である。しかし、それを歌うか、起立・掲揚するか否かは「思想信条」や価値観の問題であり、人の心の内面まで強制する事は出来ない。
都教委の「外部的行動」であるとの指摘に、崔さんが「心と行動は分離できない」との指摘は全くその通りであり、それが出来れば人間ではない。そして、それは教師という職業以前に、人として尊ばれなくてはならない。
「日の丸・君が代」は明らかに天皇や天皇制に直結し、同じ敗戦国のドイツやイタリアは反省の下に戦後、国旗・国歌を変えたのであり、何の反省もなく元に戻したのは日本だけである。この「強制」を認めるなら、また宮城、天皇、奉安殿などへの遙拝を強制する道に繋がる。それは教育ではなく「調教」であり、再び同じ過ちを犯してはならない。
http://www.news.janjan.jp/government/0802/0802140785/1.php
戦争に負けたら国歌・国旗を変えなくちゃいけないんだってよ。
亡国ってこういう事を言うんだね。