中国人逮捕「靖国暴行」の被害者は「元憲兵」
果たしてどれだけの人がこの事件をご存知だろうか。テレビでは一切扱われず、新聞も産経だけが1月17日の社会面に小さく報じた靖国神社での暴行事件。
中国人の男が日本人参拝客の”日の丸”を奪った上、暴行を加えるなどの狼藉を働き、警視庁に逮捕されたのだが、それ以外は謎ばかりが残る不可解な事件だった。
実は、その被害者は旧日本軍の憲兵だったのである。
「戦後、私はどうにか帰国できましたが、それまでに多くの同胞をこの手で埋葬してきた。彼らを慰霊するため20年以上前から、毎月15日に靖国神社へ参拝しています」そう語るのは横浜市に住む開(ひらき)勇さん(82)。旧陸軍の憲兵兵長を務めた人物だ。
朝鮮半島の清津で終戦を迎えた開さんはシベリアで抑留された経験もある。事件のあった1月15日も開さんは旧陸軍の軍服を纏い、国旗を肩に担いで参道を進んでいた。
「大村益次郎像を過ぎた辺りで、背後からいきなり日の丸を引っ張られ、棹ごと奪い取られた。危うく倒れそうになりましたよ」(同) 開さんは慌てて振り返ると境内内に響き渡るほどの大声で喚き立てる体格の良い中年の男の姿があった。
「言葉の意味が理解できなかったので外国人だと分かった。男は日の丸を何度も踏みつけて、棹を足でへし折りました。私の連れの男性が止めに入ると棹の切断面を私たちに向け、竹槍のように構えて威嚇してきた」(同)
連れの男性は、男から殴る蹴るなどの暴行を受けて右手を負傷した。男は終始、叫び声を上げ、半狂乱のような状態だったという。
「揉み合いは10分以上続き、騒ぎに気付いた人の通報で十数人の警官が駆けつけました。すると男は地べたに胡坐をかき、一言も発しなくなった。少し離れた場所にいた男の仲間らしき5人の男女もも押し黙っていました」(同)
警視庁はこの男、中国籍の王班亜(43)を暴行等の現行犯で逮捕。王は商用で来日した会社員とみられ、政治的な背景はないようだ。
「参拝する私の格好を見て”軍国主義者!”などという人は過去にもいました。様々な考え方があるのは理解できますし、それは構いません。ただこんな暴行を受けたことは一度もない。事件が報じられない理由がわかりませんが・・・」(同)今後も参拝を続けるという開さんには”外圧”に屈する考えなど毛頭ない。
(週刊新潮 2月7日号 P39)
中国には思想の自由は無いから、気に入らない物は暴力でねじ伏せようとするんだよ。