【官房長官会見(1)】「中国産品買い控え 止めることはできないが…」
町村信孝官房長官は31日午後の記者会見で、中国製ギョーザ中毒事件を受け、中国製食品を回収したり、販売自粛する動きが出ていることについて、「消費者が自発的に買わないのを止めることはできないが、中国産だからすべてだめだと言い切るのはいかがなものか」と述べた。会見の詳細は以下の通り。
【中国製ギョーザ中毒事件】
「あのー、中国製ギョーザのことでございます。少しおさらいも込めて言いますと、まず、政府がどういうことをやって、これからどういうことをやるのかということでございますが、厚生労働省がまずやりましたことは、まず昨日、消費者にこの製品を食べないように呼びかけた。全都道府県に対して消費者に注意喚起、それから類似の例がないかどうか、しっかりと調査をするという指示を出した。現時点で確認されているのは千葉の2件と兵庫の1件。朝、お話ししたとおりであります」
「きょうの新聞を見ると、いろいろ何十人という報道があるようでございますが、しっかりと確認ができたものは、3件だけだということであります。それから検疫所に対して、当該製造業者、天洋食品工場ですか。からの、同一製品の輸入の自粛というものを輸入者に指導するということをきのうやりました。きょうは、さらにですね、同じ製造業者。この天洋食品工場からのすべての輸入食品の販売停止、それから輸入自粛要請をしました」
「また、この業者の製品を食べないような国民への周知をさらに徹底するということであります。農水省でありますけれども、中国産のこの冷凍ギョーザの回収等でありますが、昨日、これは地方の農政局等を通じまして、関係業界を通じて、周知徹底をする。外食、卸し、小売り等、関係事業者団体があるわけでございますが、これら製品の取り扱いの中止と自主回収への協力。また、この製品と同じ工場で製造された製品や原材料の有無についての点検を行うことを要請しております」
「警察では千葉県警、兵庫県警で相互に連携して、各地の関係であいりますとか、関係者からの事情聴取等、事実関係の究明に努力をしているところであります。なお、きょう14時20分から関係省庁の局長会議を開きまして、けさ、閣僚会議で申し合わせた事項の確認。さらに今後どういうことをやるのか、たとえばさっき申し上げましたように報告体制がどこまで十分であったか。きちんと決められたとおり、報告が行われていたか、報告のシステムが十分であったのか等々、今後の再発防止を含めてですね、検討を進めていくということになろうかと、こう思っております」
--福田政権が消費者問題を重視しているようだが、情報システムの遅れがあったようだが、隅々の行政機関に福田総理の考え方が届いていたと考えるか
「私は行き届いていると思いますけれどもね。ただ、問題があったのかどうか、まだ検証してみないと分かりませんから。きちんとそこは検証したいと思います」
--当該商品、当該工場から出たものに限らず、中国産品全体に回収、販売自粛の動きが出ているが、政府としてはこの動きについてどのように考えるか
「まあ、中国から相当の量のいろんな食品が入ってきて、それが全部不適格なものであるという判断を政府としてすることは、なかなか難しいんだろうと思います。消費者のみなさん方が自発的に買わないというものをですね、止めることはできないと思いますけれども、中国産だから、ことごとくすべてだめだと言い切るのはいかがなものでしょうか」
「ちなみにきょう、3時ごろからですね、中国外務省の何亜非次官補と(外務省の)斎木昭隆アジア大洋州局長の話し合いがありまして、先方からは『大変遺憾に思う。お見舞いを申し上げる。そして、中国国内において原因の徹底糾明を中国政府は指示した。また、中国の当該企業に対しては輸出、生産停止をすでに指示した。日本において情報があれば提供してほしい』。こういう話があったようであります。なお、この次官補とは、きょうの夕方、高村(正彦)外務大臣も会見をする予定でありますから、その場で外務大臣からも中国側にそうした話をする予定にしております」
--今回の毒物で中国国内では死者も出ているが、今年は北京オリンピックがあって、たくさんの観光客が中国に行くことも予想されるが、中国に渡航する人に対して注意喚起はするのか
「先ほど、午前中の会見でも申し上げましたが、中国自身もですね、昨年の初めから相当問題意識を持って、当然オリンピック等々、国際的な大きな集まりもある。また、国際的な批判が中国に対して向けられているということをかなり敏感に感じとっているようでありまして、国内的な取り組みをかなりやっておりますし、また、日本側からの申し入れも大臣あるいは総理大臣等で申し入れをしたりですね、さっき申し上げた、日本で研修までやってあげますよというようなことでありますから、今、一生懸命取り組んでいるんだろうとは思っています」
「しかし、それが十分なものかどうか、また、その結果として、中国で売られたり、あるいは出されたりしているものがすべていいものか、どうか、そこはちょっと、正直言って判断がつきかねるところもありますし、渡航者に対してすることが適切かどうか、よく考えてみたいと思います」
--アメリカ産牛肉のときは日本の担当者がアメリカの施設に赴いて調査したが、今回の件でも中国の食品の現場はどうなっているのか視察する必要はないか
「基本的にはね、当該国の主権に属する話ですからねえ。そして、何カ所あるか私もわかりませんけれども、何万カ所の工場があるんじゃないでしょうか。それらを全部、日本の人が見て回るということは、物理的にできることとできないことがあろうと思いますが、やっぱり国民の不安というものはやっぱり私ども政府としてはしっかり受けとめなければならないと、こう思っておりますから、何が一番その不安を解消する有効な手だてかということをですね、今、大至急検討を始めたところでありますから、できるだけ早く必要な対策はとってですね、そうした食に対する不安は、特に輸入食品に対する不安というものができるだけ解消できるようにですね、努力をしたいと思っております。もっといえば、それは中国以外の、世界中の国から輸入食品がきておるわけでございますから、こうしたことが中国だけの問題かどうかだって、それは分からないわけですね」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080131/plc0801311810008-n5.htm
まあ…でも概ねダメだと思った方が安全かな。
中国に行った時も、海老を食べた時は絶対に殻を食べるなと言われたし、玩具は危ないから触らない方が良いと教えられたし。
この店は品質管理しっかりしてそうだと分かるような高級店も無くはないけど、日本に入ってくる100円ショップの商品とかは、もうダメだろうなあ。