日本と台湾「もてなしの心」
台湾茶芸と日本茶道の文化交流を鑑賞する機会があった。工夫を凝らしたパフォーマンスが繰り広げられる茶芸では、菓子は後でいただくのが日本とは正反対。一方で袱紗(ふくさ)のさばき方(たたみ方)など、よく似た作法も。共通なのはもちろん「もてなしの心」だ。
茶の交流会は、東京・白金台の台北駐日経済文化代表処の公邸に、霞会館(北白川道久理事長)が両国の発展を願ってサクラを寄贈したのを機に行われた。
はじめに日本側が四百年続く茶道のお点前を披露、和菓子と薄茶がふるまわれた。「明治の初期、外国の方が多く訪れ、正座ではなく、腰掛けて差し上げる形が完成しました。気楽に一服どうぞという『御園棚(みそのだな)』です」と裏千家の鏡山宗峰氏(74)。
つづいて「華泰茶荘」鑑定士、林聖泰氏(40)の案内で茶芸が披露された。「台湾茶のもてなしは、茶から始まります。渋みが少ないので、茶を味わってから菓子を食べます。日本茶は渋みがあるから、菓子を腹に入れておく。文化には理由があるのですね」
まず、日本の緑茶に近い文山包種茶(ブンサンホウシユチヤ)が音楽にのせてふるまわれた。次に凍頂(トウチョウ)ウーロン茶と阿里山(アリサン)ウーロン茶。茶をいれるために作曲された「茶音楽」があるというのに驚く。小さな茶碗で香りを楽しむ聞香(もんこう)も盛んという。「祝福の席で新しい茶器は失礼なのです。友と茶器は古い方がいい」
最後に、ショパンの夜想曲第二番が流れ、曲の終わりの和音ともに、東方美人茶の最後の一しずくが器に滴ると、拍手がわき起こった。
歌舞伎俳優の市村萬次郎さんは、「儀式を通じて、相手を思いやる作法は世界でもなかなかありません。アジアという大きなつながりを感じて、良いひとときでした」と語った。(牛田久美)
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/071227/sty0712270816001-n1.htm
韓国みたいに、茶道起源とか言い出さないから良いよな、台湾は