慰安婦問題に対するホンダ議員の勇気と執念
米下院で日本軍慰安婦決議案を発議し、採択に導いた立役者であるマイク・ホンダ議員が来韓した。元教師のホンダ議員は、韓国訪問に際して行われた会見で、「歴史的な過ちは、どんな困難があろうともきちんとした形で後世に伝えなければならない」と語った。元慰安婦が集団生活を送る「ナヌムの家」を訪問した際には、元慰安婦の手を取って「ヌニム(シスター)」と呼びかけ、「皆さんの証言がなかったなら、決議案が採択されることはなかった」とし、感謝の意を述べた。
ホンダ議員は「日系3世であるにもかかわらず、慰安婦決議案の採択に積極的に取り組むことに困難はなかったのか」という質問に、「慰安婦問題は人種や国境とは無関係であり、何が正しいかという問題だ」と語った。しかし自らのルーツである国に対し、反省や謝罪を要求するのは、多くの困難が伴ったはずだ。
実際に日本ではホンダ議員に対する非難が少なくない。あるテレビ番組の司会者は、「日本人の顔をしていながら、どうやってこんな決議案を提出することができるのか」と語った。また、保守系の新聞に、ホンダ議員が中国政府の工作によって慰安婦問題を提起していると主張する記事が掲載されたこともあった。ホンダ議員の選挙区に中国系や韓国系の住民が多いことを挙げ、人道的な立場による同議員の行動をおとしめるような主張もあった。ホンダ議員によると、家族の中ですらこうした活動に否定的な意見もあったという。そうした困難を乗り越え、ホンダ議員は自分の信念を貫いてきたのだ。
ホンダ議員は「今回の決議案は始まりに過ぎない」としている。米下院が採択した決議案には法的拘束力はないものの、小波となって世界中に広がっている。オランダの下院も最近、慰安婦問題について日本政府に対する公式謝罪と補償を要求する決議案を満場一致で採択している。またヨーロッパ議会も慰安婦聴聞会を開き、決議案の採択を推進している。さらにカナダとオランダの議会でも、慰安婦決議案を準備する動きがある。一人の日系アメリカ人の勇気ある行動が、そうした大きなうねりを引き起こしたのだ。
もし大韓民国の国会議員の中にホンダ議員のような人物が存在し、北朝鮮の人権問題に粘り強く取り組んでいたなら、今ごろは北朝鮮の人権問題に対する韓国社会や国際社会の認識も大きく変わっていたことだろう。
http://www.chosunonline.com/article/20071128000044
よく考えたら、慰安婦ばあさん達が生きてる今がラストチャンスだもんな。