<南北首脳会談>平和共存に核の影 翻弄される韓国
【ソウル中島哲夫】盧武鉉(ノムヒョン)韓国大統領は2日朝、「歴史が私に責任として与えた役割があるだろう」と語ってソウルを出発し、南北軍事境界線を徒歩で越えた。金正日(キムジョンイル)総書記との会談で歴史を動かそうという気負いが見える。だが、わずか1年前の昨年10月9日に核実験を強行した北朝鮮を相手に「平和定着と経済発展」を誓い合うだけでは、国際社会の祝福は得にくいだろう。盧大統領は7年前に史上初の南北首脳会談を実現しノーベル平和賞を受賞した金大中(キムデジュン)前大統領より、はるかに難しい立場にある。
盧大統領が就任した03年2月、北朝鮮の高濃縮ウラン開発疑惑(02年10月発覚)は既に核拡散防止条約(NPT)脱退を経て寧辺(ニョンビョン)の原子炉再稼動にまで発展していた。金前大統領の包容政策(太陽政策)を引き継ぎつつ「平和繁栄政策」と改称した盧政権は、その名称が事実上忘れ去られるほど北朝鮮核問題に翻弄され続けた。
政権発足当初から水面下で推進された南北首脳会談は、やはり核問題のため実現不可能だった。しかし、皮肉なことに昨年の核実験を経て米ブッシュ政権が劇的な政策変更に踏み切り、一時は対北融和路線の修正やむなしとの姿勢だった盧政権は息を吹き返した。
他律的な環境変化を背景に実現する首脳会談だけに、南北の共同繁栄を目指す韓国政府と北朝鮮を冷徹に見る国際的認識の間には食い違いもある。ソウルのホテルに設営されたプレスセンターで1日、李在禎(イジェジョン)統一相に外国記者団から鋭い質問が飛んだ。「(南北首脳による平和宣言が検討されているとの情報があるが)それは北朝鮮の核保有容認ではないか」。
核問題が沈静化していた7年前より北朝鮮への国際的な不信感は深まった。順風にまかせて韓国が「南北の共存共栄」ばかりを強調すれば、同列と判断される怖れがある。盧大統領が待ち望んだ、しかし、危険を伴う旅を世界が見守っている。
大丈夫ニダ。赤化統一すれば、核も韓国のものになるニダ