<社保カード>政府検討会が初会合 12月に基本構想提示
政府の「社会保障カード(仮称)の在り方に関する検討会」(座長・大山永昭東京工大大学院理工学研究科教授)の初会合が27日開かれ、今年12月に基本構想を取りまとめることを確認した。
社保カード構想は、7月に政府が公表した年金記録漏れ対策に盛り込まれた。11年度をメドに全国民にICチップ付きカードを交付、カードをパソコンの読み取り装置に通すことで、年金記録に加え、診療情報や介護サービスの利用状況なども確認できるようにすることを想定している。
ただ、年金、医療、介護の記録を同一番号で管理する必要があり、国民に生涯不変の社会保障番号を割り振ることが前提となる。転職を繰り返しても記録が途切れない利点はあるものの、個人情報の流出、費用対効果面などで懸念もある。
検討会の議論は、閲覧できる情報の範囲、情報保全の手法、社会保障番号は基礎年金番号を流用するのか、住民基本台帳ネットワークの番号を使うのか、などが中心となる見通しだが、27日は委員から「国民にどういう利点があるのか分かりにくい」といった意見も相次いだ。【吉田啓志】
事務処理が簡略化されてミスが減るのは、回りまわって国民の得になるかもしれないな。
病院の各種手続きも早くなるかもしれないし。