<年金流用禁止法案>民主党が参院に提出 取り組みアピール
民主党は14日午後、保険料の年金給付以外への流用を禁止する年金保険料流用禁止法案を参院に提出した。国会は事実上休会中だが、民主党が参院選で躍進する要因となった年金問題での取り組みをアピールする狙いがある。
同法案は保険料の使途を年金給付に限定し、事務費など他の支出への流用を禁止する。提出は先の通常国会、8月の臨時国会に続き3回目。これまではいずれも廃案になった。
保険料の流用は保養施設の整備費などに計6兆9000億円が費やされたことが明らかになっている。先の通常国会で成立した社会保険庁改革関連法では保養施設整備費などへの流用はできなくなったが、システム費など「年金事務に直接必要な費用」は保険料から充てる。
法案は野党が過半数を確保した参院で可決され衆院に送られる見込み。与党は年金問題での参院選での大敗を経ているため、対応に苦慮すると見られる。民主党の「次の内閣」年金担当の長妻昭政調会長代理は「民主党案を丸のみするならいいが、足して2で割る話にはならない」と修正協議に応じない姿勢だ。政府側は、流用を禁止すると約2000億円の一般財源が必要になるとしており、国会審議ではこうした点も焦点になる。【大貫智子】
1.事務費使用を禁止したら、国家予算から社会保険庁職員の給料を出さなければならなくなって、結果的に社会保険庁職員の公務員資格を守る事になる。
2.保養施設整備費への流用禁止で黒字施設も二束三文で売らなければいけなくなったのに、さらに使用用途減らしてどうすんだ。
3.政府与党が言うとおり、約2000億円の財源をどうするんだ。増税するのか?