「反汚職」オンラインゲーム大人気 中国
中国で、「役人の汚職の取締り」をテーマにしたオンラインゲームが人気を集めている。サーバの許容範囲を越える数のユーザーが集まってしまったため、公開から数週間で一時閉鎖することになったそうだ。
政府が後援した「清廉潔白な闘士」は、反汚職の知識を教育するゲームだ。プレーヤーはビキニ姿の愛人たちの攻撃をかわしながら汚職役人を殺す。
『新華通信』によれば、ゲームを公開した寧波市・規律委員会の職員は、「より多くのユーザーが登録できるようサーバを強化するため、現在は閉鎖されています」と語っている。
報道によれば、このゲームは同時に600人のプレイが可能になっていたが、公開後1週間で1万人以上を集めたそうだ。いつ再び遊べるようになるかははっきりしていない。
1980年代の市場改革以来、中国では汚職が深刻な問題となっている。中国共産党は、汚職を何とかしなければ共産党政権も危ないとして、対策に乗り出している。
政府は汚職の防止に、大規模キャンペーンから汚職で失脚した高官への死刑を含む厳罰まで、様々な手段を試みている。
「清廉潔白な闘士」は汚職の防止を狙いとしているが、汚職役人を暴力的な方法で殺害することをプレイヤーに奨励するのは好ましくないとの批判も、一部から寄せられているそうだ。
でもこの国誰もが汚職の恩恵にあずかりながら生きてるから。