製品回収は「不公平」と中国当局者
北京──中国国家品質監督検査検疫総局の李長江局長は19日、国営テレビの番組で、安全性の問題を理由とした中国製品の回収が、政治的動機に基く不公平な措置であるとの認識を明らかにした。
李局長はあらかじめ選ばれた国内外の企業幹部や記者団に対し、当局が品質チェックに最善を尽くしており、米玩具大手マテルが中国製品の大規模自主回収に乗り出してからは特に努力していると強調。「中国製品を信頼してほしい。子どもたちはわれわれの未来であり、その健康や安全は非常に重要だ」と述べた。局長はまた、世界的規模の国内玩具製造業に、300万人が従事していることを明らかにした。
番組では、司会者がプラスチック製人形の眉から鉛が検出されたことを説明し、李局長が「手に持っても危険性はない」と明言するなどの場面があった。局長は、99%の中国製品が安全基準に沿っていると述べ、「中国製品を悪者扱いにしたり、中国製品を脅威として語ることは、新種の保護貿易主義だ」とコメントした。
李局長はさらに、中国製品の安全性が問題になったのがここ数カ月であることを指摘。「2004─06年と今年上半期、輸出品の90%以上は基準を満たしていた。今になってなぜ問題視されるのか」と疑問を投げかけた。局長はまた、国内企業が中国製品に現在吹いている「冷たい風」に耐えられるの見方を示す一方、中国に対する偏見や、品質に対するクレームの形を借りた中国への嫉妬に直面せざるを得ないだろう、と発言した。
http://cnn.co.jp/business/CNN200708200017.html
子供は口に入れたりするから、そういうわけには行かないんだよ。