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心配された通りの結果になりました。
本試合の抜粋映像 http://jp.youtube.com/watch?v=-0Jzz-6OPtI
敵は15人だった!反町ジャパン、完全アウエーも耐えてドロー
【瀋陽(中国)3日=近藤安弘】4カ国大会(3日、中国・瀋陽)U-22日本代表はU-22中国代表と対戦し、0-0ドロー。5万超の大観衆に加え、審判4人全員が中国人という完全アウエーのなか、GK西川周作(21)=大分=らを中心に粘り強い守備で耐えた反町ジャパンが、成長した姿をみせた。両国とも勝ち点4で並んだが、得失点差で中国が首位。
耐えた。粘った。しのいだ。15人、いや5万超の敵に、何とか引き分けに持ち込んだ。試合後、水を口に含む選手たちの表情からは安堵感が漂う。未体験の完全アウエー状態で、若き日の丸戦士が、さらにたくましくなった。
「難しい環境のなか、よく戦った。私もサッカーをやって三十何年たつが、こんなレフェリーでサッカーをやったのは初めて。大会全体に“?”がつくような大会。あきれている。これは大会組織委員会のせいだ」
反町監督は憤りを隠さなかった。予定通り主審、副審2人、第4審判とすべて中国人。スタッフによると大会前の会議で抗議したところ、中国審判団責任者が「我々はFIFAの審判。安心しろ」といわれたが、やはり、痛烈な“洗礼”を受けた。
日本が普通の当たりでボールを奪ってもすぐにファウルの笛が吹かれ、接触さえ許されない。反対に中国のサッカーとは思えないハードなタックルが流された。スタッフは「副審が大声で中国国歌を歌っていた。これじゃ、ダメだと思った」と明かす。
燃え上がる中国サポーター。5万超のブーイングが日本を襲った(共同)
燃え上がる中国サポーター。5万超のブーイングが日本を襲った(共同)
「やっぱりかと思った。反日感情があると聞いてたけど、さすがにひどかった。こっちは体を寄せると笛が鳴る」
DF安田理も怒りをぶちまけた。前半15分、後方から倒された。通常ならイエローカードが出てもおかしくない場面。「カードや」とアピールすると、反対に警告を出された。04年のアジア杯では反日感情から社会問題にまで発展した中国。試合後、FW李は左すねを打撲し包帯。MF谷口は両足に無数の傷を負った。
ただ収穫も大きかった。2次予選ではシリア、マレーシアなど敵地で戦った反町ジャパンだが、ここまでの経験は初めて。最終予選ではサウジアラビア戦など過酷な状況が予想される。李は「こういうアウエーでできたのはよかった。これからのサッカー人生で、いい経験になる」。
反町監督は「非常にタフなゲームだったが、収穫があった。きょうは体を張ったDFとか、気持ちが出ていた。選手たちをほめてあげたい」。逆境の中、つかんだ勝ち点1。この経験は必ず最終予選で生きてくる。
■熱闘VTR
平山、李の2トップを起用するなど、初戦の北朝鮮戦からスタメンを6人入れ替えて臨んだ日本。前半は押され気味の展開ながら、0-0で折り返した。後半は積極的な攻撃を見せる場面もあった日本だが、得点には結び付かず、スコアレスドローに終わった。
★平山、持ち味見せるもゴールならず
1日の初戦・北朝鮮戦はスタメンを外れたFW平山(FC東京)が先発フル出場。随所に持ち前の高さは見せ、後半19分にはミドルシュートを放つなどしたが、ゴールはなかった。「アウエーという感じだった。もっと、ゴール前まで行ければよかったけど。我慢の時間が長かった。次は押し込まれても点を取りにいくという姿勢を見せていきたい」と不発に険しい顔。初戦は自身の登場前にチームが2得点しているだけに、危機感を漂わせていた。
★0封の西川、優勝目指す
前半ロスタイム、後半13分など好セーブを連発したGK西川(大分)は「試合前から完全アウエーを頭に入れていた。レフェリーのこともあったけど、ゼロに抑えられたのはいいこと」と胸を張った。1日の北朝鮮戦では、反町ジャパンでの初失点を許していただけに、雪辱に成功。「気を引き締めて、まだ優勝の可能性が残っているので勝って帰りたい」と、優勝を目指す。
★菅沼が鼻骨骨折の可能性
1日の北朝鮮戦ではメンバー外だったMF菅沼(柏)が先発。不慣れな3-5-2の右サイドで先発したが、得意のドリブルとスピードでアピール。しかし前半30分、自らのシュートが至近距離で相手に当たり、跳ね返りが鼻を強襲。試合後は紫色に腫らしていた。「過去に折れたところ。やったかもしれない」。鼻骨骨折の可能性があるという。
★3バックに変更も福元ら完封
北朝鮮戦の4バックから、この試合は3バックへチェンジ。その中央はU-20組のDF福元(大分)が務め、田中裕(横浜M)、河本(神戸)との3人で無失点に抑えた。「アウエーの厳しい状況の中、0点に抑えられてよかった。北京五輪出場は夢。まだ足りない部分はあるけど、少しは自分のよさを出せたと思う」と福元。代表生き残りへ意気込んだ。
★安田理、不可解な判定に激怒
元気なU-20組の中でも最も弾ける男、MF安田理(G大阪)は試合後も憤慨。前半15分、中国選手のラフプレーを受けて怒りの態度を示すと、なぜか安田理の方に警告が出されるなど不可解な判定の連続に、「アウエーもあるけど、明らかにファウルのプレーがファウルにならない。こんなんやったらサッカーにならない」と怒り心頭。「中国に負けないよう、1位になって帰りたい」と唇をとがらせた。
★サポーター衝突
試合終了直後、ユニホーム姿の数人の日本サポーターに2、3人の中国人が詰め寄り数分間、もみ合いになった。近くにいた警官らが駆けつけ大事には至らなかった。この日は、特にものものしい警備はなし。数少ない日本サポーターと中国人観客の間にもフェンスなどはなく少し離れて警官が座っていただけ。全体としては問題はなかったが、最後に来年の五輪開催に向け一抹の不安を残した。
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200708/st2007080401.html
サッカー日中戦で中国人観客が騒動、紙コップ投げつけ罵声
【瀋陽=牧野田亨】中国遼寧省の瀋陽で1年後の北京五輪のプレ大会として3日夜行われた男子サッカーのU―22(22歳以下)代表による日本対中国の試合終了後、中国人観客が日本人観客の一部に紙コップを投げつけ、集団で罵声(ばせい)を浴びせる騒ぎが起きた。
けが人は出なかったが、日本人観客が一時、場外に出られず、スタンドで待機した。
会場の瀋陽五輪体育場に集まった中国人観客は5万人。日本人観客は約100人で、うち9人がゴール裏手で日の丸を掲げて応援していたが、試合終了と同時に9人に紙コップが次々と投げつけられた。さらに、スタンドからの出口通路に100人以上の中国人が殺到、中国国旗を振り回しながら、「小日本(日本に対する蔑称(べっしょう))」などと叫んだ。9人は公安当局の車でホテルに送られた。
サッカーの日中戦をめぐっては、2004年夏に中国で開催されたアジアカップで、中国の敗北に腹を立てた観客が暴徒化し、日本大使館の公使らを乗せた公用車が襲われる事件も起きた。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/news/20070803i216.htm
こんな国でオリンピックをやらねばならぬとは。
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