<参院選>自民惨敗 民主第1党に
第21回参院選は29日午後8時で投票を締め切り即日開票された。開票はまだ続いているが、自民党は岡山選挙区で党幹部の片山虎之助参院幹事長が落選するなど、自民党の惨敗は確実になった。しかし安倍晋三首相は同夜、首相公邸で記者団に対し、選挙結果にかかわらず続投する意向を表明した。しかし、参院では野党が過半数を確保するばかりか、民主党が参院第1党になるのも確実な情勢だ。安倍首相は内閣改造などで人心一新を図り、挙党態勢を改めて整える考えだが、参院の国会運営の主導権を失ったままでの政権運営には困難も予想され、今後の政局は不透明になるのは必至だ。
自民党は選挙区では焦点になっている29のうち1人区で群馬、和歌山、山口選挙区の3選挙区で勝ったものの、すでに岩手、三重選挙区など17選挙区で敗北。複数区や比例代表を合わせた全体では、橋本政権下の98年参院選の44議席を下回るばかりか、40議席に届かない可能性も出ており、歴史的な大敗になるのは確実だ。
一方民主党は小沢一郎代表が、参院選の勝敗を分ける選挙区として重点をあてた1人区で自民党を圧倒、比例代表でも過去最高の20議席をうかがう勢いで、参院第1党になるのは確実。
与党の公明党も、自民党の不振にひきずられた格好で、大阪以外の愛知、埼玉、神奈川選挙区などで議席確保を目指して苦しい戦いを続けており、比例代表と合わせて目標だった13議席に届くかどうか依然微妙な情勢だ。
これだけの大勝に係わらず、TVのテロップで流れる有権者の声が民主に対するネガティブな意見ばかりなんですが(w