年金問題関係のエントリーが続きます。
今なら皆興味持って読んでくれるし、選挙が終わるまでがんばりましょう。
今日まで民主党の年金改革案を叩いて来たわけだけれど、実際の所どんな案であろうともどこかしらデメリットはあるわけで。
結局どの部分をどの程度なら我慢できるのかという話になるわけです。
・年金問題~名寄せとは?
・[浮いた年金問題]三億のうち5000万件浮いているのは自民党の所為じゃないだろ
社会保険庁「名寄せ作業、指示が無いから何もしてません」
・年金の制度―自民案でいくか民主案で行くか
・民主党の年金改革案は穴だらけ!
・年金制度改革―で、どうするの。
ここまで踏まえて貰って、今日はもう少し話を遡って年金問題の基礎と、それに絡めてマニフェストをちょっと見てみたいと思います。
今日本が抱えている年金問題を簡単にあげると
1.未納率が高い
2.今の高齢者は高い給付がもらえるが若者は低い給付になるとか、サラリーマンの専業主婦は保険料が要らないとかの不公平。
3.仕組みがよく分らない。
4.少子化で将来の年金を支える層が減ってしまう。
5.社会保険庁が救いようが無い無能
年金に主眼を置いて各政党のマニフェストを見るととすれば、以上に対する解決策が提示されているか見れば良い訳です。
民主案だと
1.基礎年金は税金だから、基礎年金部分の未納は無くなる。
(しかし充てるとしている消費税5%分のみでは現状の給付水準は保てない)
でも、2階部分(報酬比例年金)は自営業者はサラリーマンの倍の保険料となる為、未納率は却って上がるかもしれない。
2.高齢者と若者との不公平は兎も角、3号被保険者問題は解決
3.年収600万以上からは基礎年金制限とか、却って分り辛くないか?
4.少子化対策には、子供手当て2万6千円。
5.社会保険庁解体といいつつ、国税庁に入れるだけ。
で、さらに民主案のスウェーデン式は所得把握が必須ですが、マニフェストには納税者番号については書かれていない。
じゃあ、そもそも報酬比例年金なんて出来ないじゃないか、と言う話。
納税者番号がセットじゃないと成立しないのは全額納税方式にも言え、こちらは国民新党のマニフェストになっている。
さらに基礎年金支給総額は毎年徐々に増えていくが、そのたびに増税していくのか?という問題。
散歩道は民主案をクソミソに貶すけれど、スウェーデン式良いじゃないか。スウェーデンでは上手くいってるんだろ?という意見もある。でもこれ、スウェーデンだから上手くいってるんだと思うわけで。
スウェーデンはめちゃくちゃ税金が高い。
確定申告をしっかりして節税しないと大変な事になる。
殆どの国民は確定申告するから、所得把握は簡単。
しかも年金を払わないと税金が余計にかかるから、未納率も低い。
日本とは一緒にならないわけです。
じゃあ、自民党はどうなんだというと、
5、社会保険庁はもうイラネと言っている。
4.幼児教育無償化
ぐらい。
あとは厚生年金・共済年金一元化する以外は現行制度そのまま。
面白み無いね。
ただ、今「消えた年金」対策の一つとしてカード式を提案していて、それがちょっと気になる制度。
全ての人に重複無しの番号を振り、年金だけでなく、医療保険証・介護保険証も兼ねると言う。
え?これって納税者番号?
って事で、もしかしたら自民党も将来的には基礎年金税方式も視野に入れ始めたのかなと思ったり。