「段ボール肉まん」をホントに作るなんて―日本人の向学心は素晴らしい
段ボール肉まん」ねつ造報道のニュースは、日本では大ニュースとなりましたが、本国中国では各メディア、比較的あっさりと。CCTVが「假新聞(嘘のニュース)」を流したことのほうが大きく報じられましたでしょうか。
もっともこの「段ボール肉まん」のニュースそのものも、日本のほうが伝播が早く、CCTV以外の中国各紙に載ったのは、日本や海外のメディアが大きく取り上げてから、でした。
昨年来の「悪心商品」のニュースには、自身、慣れっこになってしまっている感のある中国。そのひとつが「段ボール肉まん」といっただけで、これだけ海外で反響を呼ぶとは当初、予想はしていなかったようにうかがえます。もっとも海外で報じられてからの当局の動きは敏速でしたが。
中国のメディアをここ一年ほど追ってきた経験でみますと、食品にかぎらず、中国のものは個々が秀で、また個々が駄目。
食文化の歴史を見せつけられる品々もあれば、駄目なものはその駄目っぷりが凄まじい。一律にはとても論じられません。まあそれが悲喜こもごもと重なって人間の欲と性を浮き上がらせ、ネタは尽きないのでしょうね。
さて、「段ボール肉まん」虚偽報道。ことの顛末はあらかた報じられてしまいましたが、こんな記事を見つけました。「段ボール肉まん」に対しての中国メディアの重きのおきかたが垣間見られるかもしれません。
―新明日報―
北京発の「段ボール肉まん(紙箔包子)」のニュースは、おどろいたことに日本のメディアを震撼させているようです。また、とある日本人が実際にこの「段ボール肉まん」をつくってみたようです。その味は意外にもイケるとか。
先週来、海外のメディアはそれこそ先を争うようにして、この事件を取り上げました。また日本のとあるサイトに至っては、おどろくべきことに報道された配合割合どおりに「段ボール肉まん」を作りあげる過程を画像いりで記事にし、おいしいと称して、多くの議論を呼んでいます。
このサイトを運営している日本人男性は、画像をふんだんに使い、「段ボール肉まん」を作り、実際に食べた感想を記事にしました。味は本物の肉まんとさほど違わず、繊維質が歯の隙間に挟まることを除いては、充分に食べられる味だと紹介しています。
また、味が劣るのは、段ボールを苛性ソーダに浸ける時間が多少短かったこと、それと苛性ソーダの濃度も薄かったことなどと分析しています。
これを取り上げた中国の掲示板では、おどろきの声とともに自嘲気味の書き込みが寄せられました。とある網友はこのように語っています。
「国産技術就是利害、還可外銷到日本、果真不是盖的」――中国の技術ってひどいものなのに(こんなかたちで)日本に輸出されるなんてね。ちょっとおどろいたよ。
「日本人的学習精神可嘉、又把我們的新国粹学走了!」――日本人の向学心は素晴らしい。こうしてはまた我々の固有の文化を学びとっていく。
先に中国北京の電視台では、段ボールを用いて包子の餡とした露天商のニュースを報道しました。しかしこれは当局が調べたところ、自演による虚偽報道と判明。国外にも多くの関心を引き寄せたこのニュースは、関係者が逮捕され、現在は拘留されています。また、中国電視台では虚偽報道をおこなったことを謝罪、社会に大きな影響を与えたことを陳謝する旨の声明を出しました。
http://chiquita.blog17.fc2.com/blog-entry-2623.html
とあるサイトとは、これ?
http://www.tanteifile.com/diary/2007/07/14_01/index.html
http://www.tanteifile.com/diary/2007/07/14_01/index2.html
うーん…。
食べられたという事は、実際に作っていた可能性も捨てがたく。