円安“空襲”…3重苦経験する韓国経済
韓国銀行李成太(イ・ソンテ)総裁は「このごろウォン-円為替さえ見ればもどかしさを感じる」と息苦しい表情だ。
李総裁は「たまに国際会議で向かい合う日銀総裁に話しかけても需要と供給による市場論理だというありきたりの返事しかくれない」ともらした。
韓国経済が円安で三重苦に悩まされている。国内輸出企業の競争力が劣って経常収支黒字が脅かされている。市中に流れ、為替差益を狙った外国資金まで押し寄せて金融市場も不安だ。日米中の為替戦争にはじかれて韓国だけ孤立し、ウォンの価値ばかりが上がる。韓銀と財政経済部としてはこうした流れを統制する適当な政策手段もない状況だ。
◆庶民生活にまで入りこんだ円安=地下鉄のあちこちには日系金融企業であるラッシュアンドキャッシュや三和マネーの広告看板などが目につく。しかし韓国系の消費者金融の広告看板は見当たらない。これら日系2企業の国内シェアは50%以上だ。これらが韓国市場を掌握するに至った大きな要因はまさに円安である。
日系消費者金融は日本から年間9~11%の金利で資金を持ち出す。国内消費者金融の調達金利(年20%)の半分だ。コール金利が年間0.5%にすぎない日本から金を持ち出して、相対的に金利が高い韓国(コール金利年間4.5%、消費者金融最高金利年66%)に投資するのだ。
韓国系消費者金融関係者は「ウォン-円レートが落ちた分早く、多くの金を借りて来るほど日系消費者金融には残る商売」と言った。
2日現在、ウォン-円レートは749.11ウォンに落ちた。2004年1月1112.68ウォンから3年半で33%も下落したのだ。ウォン-ドル為替も同期間1182.23ウォンから921.70ウォンに22%落ちた。
円安-ウォン高は韓日経済構図も変えている。値段が安くなった日本商品が集まって逆に相対的に賃金と地価が安くなった日本に韓国企業が進出を模索している。今年1~5月、累積経常収支は28億2000億万ドルの赤字を記録した。昨年同期間13億7000万ドル赤字より2倍以上増えたのだ。ソウルに駐在する日本貿易振興機構(JETRO)の小高一男顧問は「昨年から韓国市場に商品を輸出しようとする日本企業の電話が多いのと、日本に技術研究所敷地を探す韓国企業の相談が多くなった」と話す。
◆募る金融市場不安=円安は日本の低金利を武器に猛威を振るっている。サンウン経済研究所によれば最近2年間、国内に流入された「円キャリートレード」(金利が低い日本でお金を借りて金利の高い国に投資する)資金は約6兆8000億ウォン(約9048億円)に達する。こうして集まった資金はさらに円安をたきつける。外為ディーラーたちからしてたまらない状況だ。外換銀行チョ・ヒョンソクディーラーは最近、輸出企業のドル売りに顔をしかめる。彼は「ひとときは輸出大国という自負心があったが、このごろはウォン高で中小企業が苦しんでいると思うとつらい」と話す。
◆深くなる政策政府の悩み=ユン・ジュンヒョン金融監督委員長は市中にあまりにも多く流れたお金をどう集めるかを考えている。先月、大韓商工会議所が主催したCEO朝食懇談会でそんな悩みを打ち明けた。「過剰流動性問題を解決しようとすれば金利引上げが最も効果的だが、ウォン高の副作用が現れる」とし「これが政府当局のジレンマ」だと述べた。
アン・ビョンチャン韓銀国際局長はこのごろ造船、重工業な好況の業種で連日受注が増えているという消息を聞く度に心配になるという。これらの業種が今年の上半期に稼いだお金が360億ドル。「流れるように入ってくる輸出代金に、国内証市であふれる外国人投資資金でウォン高につながっている」とし「これがまた円安を呼ぶが、適当な対策がなくて歯がゆい」と打ち明けた。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=88946&servcode=300§code=300
>日銀総裁に話しかけても需要と供給による市場論理だというありきたりの返事しかくれない
当たり前だろ。
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