にじむ民族の思い、伝えたい 韓国歌曲
韓国の国民的声楽家呉鉉明(オ・ヒョンミョン)さん(82)と、呉さんから声楽の指導を受ける在日コリアンが14日、大阪市で韓国歌曲のコンサートを開く。日本の植民地支配や解放後の南北分断など韓国の歌は苦難の歴史を背景に作られたものが多く、呉さんは「歌ににじみ出た民族の悲しみや恨(ハン)を日本の人たちにも感じてほしい」と話している。
呉さんは、満州の奉天(現・中国瀋陽)で育った。日本の支配下で学校は日本語での授業。学んだ歌は「荒城の月」など日本の歌で、民族の歌に触れられたのは、教会だけだった。
終戦の前年、20歳で徴兵され、海を見渡す高知県の山で連日、塹壕(ざんごう)を掘った。終戦後、祖国に戻り、ソウルで楽団の臨時雇いになった。発足したばかりのソウル大音楽学部で1期生として学び、48年にデビュー。韓国国立オペラ団団長を務めるなど、韓国歌曲の第一人者として国内外で公演を重ねている。
昨春から、知人の声楽家戸田志香(ゆきこ)さん=千葉県=を通じて、「民族の言葉で祖国の歌を歌いたい」という在日の音楽愛好家に教えている。「韓国の言葉で歌うと、父母や祖父母とつながっている気がする」「祖父のひざで揺られてあやされた歌がわきあがる」。受講生から、そんな感想が寄せられた。
演奏会には府内の在日コリアンら11人と出演。アリランや戦災孤児のための子守歌、軍事政権を批判した歌などを披露する。
呉さんは「日本で韓国の歌曲が歌われるなんて、昔は考えられなかった。韓国の歌曲の良さを日本で知ってもらう取り組みにかかわることができてうれしい」と話す。
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000706130002
>「歌ににじみ出た民族の悲しみや恨(ハン)を日本の人たちにも感じてほしい」
断る。
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