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ネットを散歩していて見つけた面白いものをmemo
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日本をアジアのスイスに
「日本:アジアにおけるスイス」の選択肢

 10年ぐらい前にエコノミスト誌がその年の年末版に未来を予測する記事を載せました。いろんな予測の中で、特に私の目を引いたのは日本についてのものでした。すなわち日本はアジアにおけるスイスになるであろうという予測だったのです。

 つい最近この予測を思い出すきっかけとなったのは、英字新聞で読んだシンガポールについての記事です。その見出しは「シンガポール:アジアにおけるスイスを狙っている」でした。

 シンガポールは中国の猛烈な競争に対してあの手この手で政策を構築してきています。注目の1つはアジア系の金持ちをシンガポールへ誘致するという国策です。そもそもシンガポールは治安がよく、アジアの中でも生活水準が高く住みやすい国です。しかも中国系、インド系、マレー系などからなる多民族の国でもあります。

 それらの有利な条件を武器にして政府が具体的な誘致策を設けています。例えば所得税の上限は20%、キャピタルゲインおよび金利収入は無課税です。またシンガポール国外の収入および資産も無課税です。

 なかなか魅力的な優遇のもとでプライベートバンキングも急速に発達しています。日本の観点から見てこの政策を担当しているシンガポールの大臣の発言も興味深いものあります。「この政策は雇用を創出し、サービス産業を促進し、資金を国に持って来るし、そしてわが国の低出産率を補うのです」。

 当然日本はシンガポールと異なる点が多いです。経済の規模がまったく違うし、人口も多いし、多民族国でもありません。しかし日本もアジアにおけるスイスになる選択肢が十分可能だと思います。

 「アジアにおけるスイス」というのは2つの意味合いを持つと思います。その1つはシンガポールが狙っていると同様に、主に経済的な意味合いです。

 シンガポールには及ばなくても、ある程度の税制改革(例えば、少なくとも日本国外の収入と資産を無税にすることとオーストラリアと同じように相続税をなくすこと)を施せば、環境汚染や激しい貧富の格差、政治の不安定などを懸念している中国人やインド人などにおける富裕層は、生活水準の高い日本を拠点にする人が増えるに違いないのです。

 近年、在日外国人の増加を考えれば事実上この傾向が既に見られます。1つの例に過ぎませんが、中国人の友人は最近銀座の近くで高級マンションを買いました。彼は東京と上海でデザイン会社を経営しています。

 本人が言うには、中国では貧富の格差があまりにも大きく、五十年経っても是正されそうにないということです。日本はどこへ行っても生活水準が大体同じレベルで居心地がいいと言います。環境汚染が少ないことと衛生上非常にきれいだということをよく指摘します。

 日本はこういう移民を恐れるのではなく、経済的な効果をもたらす「選抜チーム」の外国人を積極的に誘致すべきというのが私の主張です。

 残念ながら日本では「移民政策」と言い出すのは、まるで禁句のようです。マスコミはほとんど取り上げません。政治家は絶対口にしません。女性は子供を生む機械だと言う大臣がいながらも、政治家の誰も日本の急速な高齢化対策として現実的である外国人誘致策(いわゆる移民政策)を論じません。

 出産率の低下は先進国の世界的な現象です。政策的に出産率を上げる成果はどこにも見られません。もうそろそろ移民について冷静かつ開放的な議論をしたらいかがでしょうか。いわゆる「環境汚染難民」の時代が本格的に始まる前に手を打つことです。賢い外国人誘致政策は、みるみる減っている日本の人口に対して健全な防衛策です。

 もう1つ「アジアにおけるスイス」というのは、地政学的な意味合いを持っています。アジアにおいて、政治的また軍事的に中立であることです。自ら戦争をしかけない、そして積極的に平和を維持するということです。

 そういう日本を実現するためには、自民党政権が長年アメリカに対して抱えている慢性的な依存症を治さなければならないのです。将来にわたってアメリカと中国の超大国の間に中立の路線を築くために、両国と適切な距離を置きながら低姿勢の態度を示すことが不可欠です。

 そのような巧みな外交政策を操る能力をもつ人物は、残念ながら日本の政界には見当たりません。日本の宝物である平和憲法の改正や、自衛ではなく軍へという動きが強まって、むしろ逆方向に向かっているように思います。

 両方の意味を持つ「アジアにおけるスイス」を日本が実現するのは極めて難しいと思いますが、国の未来像として妥当だと信じます。頭がおかしい外国人が考え出すことでしょうか。いかがでしょうか。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070508/124358/?P=1http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070508/124358/?P=2


アメリカ依存の是正は兎も角、スイス化するのはぞっとしないな。

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    by oneearth | 2007-05-10 21:20 | マスコミ
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