<安倍首相>慰安婦問題で理解求める ブッシュ大統領に
安倍晋三首相は3日夜、ブッシュ米大統領と電話で約20分間協議し、いわゆる従軍慰安婦問題について、旧日本軍の関与を認めた93年の「河野洋平官房長官談話」を踏襲するとの立場を説明した。米国内で安倍政権批判が出ていることを踏まえ、26、27両日の米国訪問を前に、自らの立場に理解を求める必要があると判断したとみられる。
協議は安倍首相側が申し入れた。首相は、米下院に慰安婦問題に関する謝罪要求決議案が提出されていることに触れ、「自分の真意や発言が正しく報道されていない」と釈明。「辛酸をなめられた元慰安婦の方々に心から同情するとともに、極めて苦しい状況に置かれたことについておわびを表明している」と述べた。
これに対し、ブッシュ大統領は「首相の率直な説明に感謝する。私は首相を信じているし、日本国民の元慰安婦の方々に対する同情の気持ちを信じている」と応じた。
また、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議に関し、2月に合意した文書に基づき「北朝鮮が非核化に向けたステップを取ることが重要」との認識で一致。拉致問題の解決を含め日米が引き続き連携することで一致した。
また首相は、7月末に期限を迎えるイラク復興支援特別措置法の2年延長を閣議決定したことを説明し、「引き続き米国と協力しつつ、イラクの復興と安定を支援していきたい」と述べた。ブッシュ大統領は謝意を伝えた。【大前仁】
結果
慰安婦、議題にならず=月末の首相訪米時-塩崎官房長官
塩崎恭久官房長官は4日午前の記者会見で、安倍晋三首相が26、27両日に就任後初めて米国を訪問し、続いて中東5カ国を歴訪すると発表した。その上で、3日のブッシュ大統領との電話会談を踏まえ、訪米時の首脳会談では従軍慰安婦問題は議題にならないとの見通しを示した。
塩崎長官は、首相が電話会談で慰安婦問題を謝罪した河野洋平官房長官談話を踏襲する考えを説明したことについて「大統領はこの問題に対する首相の真意を十分理解されたと感じた」と強調。訪米時の首脳会談でも議題となるかどうかについて「(他にも)たくさん議論しなければならない重要問題がある。推して知るべしだと思う」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070404-00000064-jij-pol
↓のブログで朝日記者が言うように、お互い触れたくない話題のようで。