「ブーメラン政党」 でいいじゃないか

ネットで定着！？　民主党は「ブーメラン政党」

　東京都知事選の候補者選びで混迷を深める民主党。最近まで、柳沢伯夫厚労相の「産む機械」発言や閣僚の事務所費問題などで自民党攻撃を強めていたのに、いつの間にか「首都決戦にエントリーもできない情けない政党」（自民党都連）などと揶揄（やゆ）され、逆風になりつつある。まさに、ブーメラン政党の面目躍如か！？

　「ネット上では『民主党＝ブーメラン政党』の呼称が定着している。勢いに乗って自民党を攻撃していると、そっくり自分にはね返ってくる。チャンスをピンチに変える政党という意味です」（永田町事情通）

　振り返ると、２００４年春、当時の菅直人代表（現代表代行）が年金未納問題について、「自民党の未納３兄弟」などと国会で批判していると、直後に自身の未払いが発覚して代表を辞任。丸坊主になり、お遍路さんの旅に出るハメになった。

　昨年には永田寿康議員（当時）が「ライブドア送金指示メール」で自民党幹部を批判していたが、偽物だと分かって永田氏は議員辞職、前原誠司代表（同）も辞任した。最近も、閣僚の事務所費問題を追及していたら、小沢一郎代表の政治団体が億単位の不動産を購入していたことが発覚した。

　今回の都知事選問題も似ている。石原慎太郎知事の都政私物化問題を受け、地元・東京選出の菅氏は「来年の都知事選はしっかりした対抗馬を見つけて戦わなくてはならない」（昨年１２月６日、ＨＰで）と訴えていたが、自身が「最強の候補」として出馬を期待され始めると態度急変。

　「太陽が西から昇っても絶対やらない」「私が国会からいなくなって一番喜ぶのは安倍晋三首相と（自民党の）中川秀直幹事長だ」などと、見苦しいまでの逃げ腰になっている。

　都知事選を夏の参院選の前哨戦と位置付ける民主党。石原知事と互角の勝負ができる強力候補を擁立できなければ、国民の期待はブーメランとは違って戻ってこない。

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022610.html

にぎやかしにはなっている。