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『硫黄島からの手紙』には朝鮮人の「恨」と悲しみが欠けている
映画『硫黄島からの手紙』で欠けているもの

1945年2月19日朝、太平洋の小さな島、硫黄島に米軍が電撃的に上陸、静かだった島は一瞬のうちに阿鼻叫喚の現場に変わります。

日本本土を爆撃する飛行場を確保しようとする米軍とこれを阻止しようとする日本軍の戦闘は「第2次世界大戦最高の激戦」という修飾語は嘘ではありません。戦闘は以後、1カ月ほど続き、両方で2万人ほどの死傷者を出しました。

ハリウッドの巨匠、クリント・イーストウッド監督は、この戦闘を背景に2本の映画を作りました。米軍の目で見た『父親たちの星条旗』と日本軍の立場で描いた『硫黄島からの手紙』です。映画的完成度もすぐれていますが、1つの歴史的な事件を互いに違う視線で同時に映画にしたことは、イーストウッド監督の独特でフレッシュな試みでした。

特に『硫黄島からの手紙』はこれまで米国映画では珍しい日本軍の苦悩を扱ったという点で高い評価を受けています。先月、ゴールデングローブ授賞式で外国語映画賞を受賞、今月25日に開かれるアカデミー授賞式には作品、監督、脚本、音響編集など4部門が候補に上がりました。

最近、米国出張で現地の映画館で『硫黄島からの手紙』を見ました。米国では昨年末に公開されたが国内ではいつ公開されるかわからない状況です。映画は聞いたとおり感動的でした。突破口のない日本軍のつらい心情を、灰色の憂うつな色合いと、穏かで孤独な感じのメロディーを活用してよく描いていました。映画が終わって出るときには、気持ちを落ち着かせにくかったです。何だか分からない寂しい感じがいっぱいだったからです。

いろいろずっと考えてみたら、映画には何か決定的に欠けていたものがありました。

まさに植民地時代、朝鮮人の「恨」と悲しみです。

戦争は米軍にも日本軍にも悲劇でしたが、他の国の戦争に無理やり連行されて死んだ朝鮮人には、とうてい言葉では言えない苦痛があったはずです。硫黄島戦闘で朝鮮人犠牲者も多かったという事実は当時の新聞がはっきり伝えています。総督府機関紙ではありますが、唯一のハングル新聞だった毎日(メイル)新報の45年3月23日付です。「硫黄島には半島出身者または半島と縁が深い人々もたくさんいた」という記録が残っています。当時は日本軍部がマスコミを完全に掌握した時代なので、新聞は朝鮮人の被害に対して詳しく言及せずに「半島要塞化」を訴えていくことにつながります。それでも朝鮮人は強制徴集されました。不慣れな外国の地で故郷をしのびながら死と対立しなければならなかった朝鮮の青年たちの悽絶な心情を十分に察することができます。

しかし映画は朝鮮人の視覚が全く反映されず、徹底的に米軍と日本軍の戦闘だけで表現されます。硫黄島の朝鮮人は60年が経て映画でさえ忘れられてしまったのです。

今後、誰か硫黄島戦闘をまた映画として作る機会があれば、朝鮮人犠牲者も忘れずに加えてください。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=84423


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    by oneearth | 2007-02-08 22:25 | 歴史
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