厚労相が陳謝、続投表明 野党復帰し国会は正常化
衆院予算委員会は7日、首相と全閣僚が出席して07年度予算案の審議に先立ち、少子化問題に関する集中審議を行った。野党も審議に復帰、国会は正常化した。柳沢厚生労働相は、女性を「産む機械」と例えた自らの発言に関しあらためて陳謝、引き続き厚労相として少子化対策などに努める考えを示した。安倍首相も「私からもおわびしたい」と述べた上で、厚労相を罷免する考えはないことを表明した
国会正常化、厚労相が謝罪と釈明
柳沢厚生労働大臣の発言を巡って紛糾していた国会がようやく正常化しました。柳沢大臣は改めてお詫びを繰り返しましたが、野党側がほとんどの質問の矛先を柳沢大臣の発言に向け、集中砲火を浴びせる展開となりました。
「本当に不適切な表現を使ってしまいまして、女性をはじめ国民の皆さまに大変心を傷つけ、申し訳なかったということで、お詫びを申し上げる」(柳沢伯夫 厚労相)
「謝って済むことと、済まないことがあります。本質的な問題の場合には、謝ったことでは済まないわけでございます」(民主党 小宮山洋子 議員)
少子化対策を集中的に審議することでようやく正常化した予算委員会。冒頭から柳沢大臣は謝罪と釈明に追われました。任命権者の安倍総理は、改めて柳沢大臣が辞める必要はないという考えを繰り返します。
「今後、常に国民の立場に立った厚生労働行政を行うことによって、国民の皆さまの信頼を得て、職責を果たしてもらいたいと考えております」(安倍晋三 首相)
午後の質疑に入ると、民主党の女性議員は、不適切な発言は安倍内閣の共通の認識ではないのかと詰め寄りました。
「(柳沢厚労相を)任命された安倍総理の任命責任も大いにあるのではないでしょうか。安倍内閣の基本姿勢がそういうことと共通点があるのではないか」(民主党 小宮山洋子 議員)
「安倍内閣の方針と方向性が同じだからという指摘は、まったく当たらないということをはっきりと申し上げておきたいと思います」(安倍首相)
攻勢を強める野党・民主党は、結婚して2人以上子どもを持ちたいと考えることを、柳沢大臣が「健全」という表現を使って評価を加えたことについて、その真意を質します。
「(子どもを)2人以上持つことが何故極めて健全なのでしょうか」(民主党 小宮山洋子 議員)
「みんなが持ちたくないと意思表示をされたら、私は大変困ってしまうということでございます。若い人たちの全体の意識の状況が、私としてはプラスに評価できることだというふうな受け止め方をしたということでございます」(柳沢伯夫 厚労相)
こうした答弁に対して小宮山議員は、評価したということは、「女性は子どもを産む機械」という発言よりもひどい発言だとして撤回を求めましたが、柳沢大臣は応じませんでした。
「(調査によると)若い方々の9割が、絶対結婚したいと思っていらして、そして若い方々が結婚したら子どもを2人以上ほしいと思っていらして、そういう社会の状態を、(厚労相として)うれしいなと、好ましいなと、そんなふうに思われての発言だと思うんです」(高市早苗 少子化担当相)
野党の女性議員の厳しい追及に対して、柳沢大臣は謝罪を繰り返してかわすことで精一杯でした。(07日17:50)
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline3488152.html
これまでの日本の政治がこんな下らない事ばかりやってきたのかと思うと、情けないよな。