日本人の愛国心と歴史の反省
日本の「朝日新聞」は25日、各年齢層の日本人3千人を対象とした世論調査の結果を発表した。これによると、日本人の78%が自分に「愛国心がある」と思う一方、85%が「歴史を反省する必要がある」と考えていた。また、愛国心の強い人は「歴史を徹底的に反省すべき」と考える人の割合が他のグループよりも高かった。
日本にはかつて「歴史を客観的に認め、反省する者は、『非国民』で『自虐的』だ」との論調があったが、朝日新聞の調査結果はこれに対する最良の反撃だ。日本の作家・保坂正康氏は「これは日本の民衆の考え方が健全であることを示している。歴史を避けないでこそ、真の愛国行為となるのだ」と指摘する。
愛国心と歴史の反省は従来、互いに矛盾しないもののはずだ。日本ではごく少数の「右翼」が国の面子をつぶすたびに、「非国民」の濡れ衣を着せられている真の愛国者が、義憤から真実の声を上げ、隣国と世界の理解と支持を得てきた。「恥を知るは勇に近し」という言葉がある。日本の伝統文化において「恥を知る」ことは「徳目」の中心だが、歴史問題に対しても当然そうであるべきだ。恥を覚えるべきあの歴史を反省する時、それがたとえ普通の日本人であっても、世界の人々の目には高く聳え立って見える。反対に、歴史を粉飾し、美化する時、それがたとえ有力な「大人物」であっても、ちっぽけに見えるものだ。
実際、いかなる民族も愛国教育を行うことができるが、どの民族の祖国も具体的で、歴史を持つ国なのである。東洋人は「修身斉家治国平天下(身を修め、家を斉のえ、国を治め、天下を平らかにする)」を完璧なシステムとして重んじることで処理してきた。個人レベルでは、修身とは「吾日三省吾身(われ日にわが身を三省す)」であり、国家レベルでは歴史を認め、歴史を反省し、歴史を尊重することである。中国のある史書は「資治通鑑」と名付けられている。「歴史を鑑」にせよとの意味だ。明朝の思想家・朱舜水はこの文化思想を早くに日本に伝え、日本の人民に大いに発揚されている。
第2次世界大戦後、日本は東洋の人文精神にある歴史反省の伝統を受け継ぎ、平和憲法を制定し、経済成長に成功し、奇跡を起こして、世界からの尊重を得た。経済のグローバル化が進む今日、大和民族は当然、こうした歴史反省の精神を引き続き発揚し、隣国関係に慎重に対処していくべきだ。中日関係を引き続き踏み込んで発展させ、両国人民の世々代々の友好を実現するには、今もなお歴史を正しく反省し、歴史の結び目を解くことが、必要不可欠なのである。(編集NA)
「人民網日本語版」2007年1月29日
http://www.people.ne.jp/2007/01/29/jp20070129_67348.html
>恥を覚えるべきあの歴史を反省する時、それがたとえ普通の日本人であっても、世界の人々の目には高く聳え立って見える
また、都合のいい事をペラペラと。