<海外コラム>日本の‘北核方程式’
北朝鮮の核問題がこう着状態に陥った中、6カ国協議再開の兆しが表れている。イランの核開発をめぐる問題は近い将来、政治・経済的、さらには軍事的対立への発展が懸念されるほど危険な状況だ。これは中東でイスラエルが一種の‘ワイルドカード’(予測できない存在)の役割をするからだ。 米国はイランの脅威に対抗するための準備ができている。イスラエルは生存が脅かされていると判断すれば、自ら問題解決のためイランの核施設を攻撃する意志と能力がある。
東アジアには従来の状況を覆す能力を持ったワイルドカードの役割をする国が存在しないため、北朝鮮核問題をめぐるこう着状態は長期化するだろう。 しかし日本が仮に北朝鮮の挑発的な行動と中国の経済・軍事的拡張に脅威を感じれば話は変わる。
イスラエルと日本は似た立場だ。 両国ともに民主国家であり、米国にとって戦略的に重要な同盟だ。自国の安保のため、ある程度はワシントンに依存しなければならない。 両国とも歴史的に悪縁の隣国がある。両国の政治家の相当数は、好戦的な独裁政権が支配する隣国により核の陰で生きるようになったと主張する。
米国の支援に関係なくイスラエルがイランの核施設を軍事的に攻撃できるように、日本の一角からは「政府が完全な安保能力を備えるべきだ」という主張が提起されている。 1947年以後、日本の平和憲法は軍事的武装を禁止し、自衛隊だけを許している。しかし北朝鮮の核実験と中国の経済・軍事的影響力の増加は、日本の安保政策に変化を要求している。
しかもワシントンは北朝鮮を断念させられない無能さを見せている。 平壌(ピョンヤン)に対する実行可能な軍事的オプションがない状況で、ブッシュ政権は他の選択よりもこう着状態を好む。
米政府高官らは6月、北朝鮮に対し弾道ミサイル実験を容認することはできないと警告した。しかし北朝鮮はこの警告を無視し、7月初めにミサイルを発射した。 9月、米高官らは北朝鮮の地下核実験を絶対に容認できないと警告した。しかし金正日(キム・ジョンイル)は10月9日に地下核実験を強行した。
北朝鮮は核保有国であることを証明した後、交渉テーブルに帰ってきた。 会談は打開策をもたらさなくとも、一定の予測可能性は提供する。 北朝鮮側は中国と韓国から利益を得ようとし、米国は引続きイラクとイランに集中できる。
限界線を越えようとする平壌の挑発、ワシントンの無能、中国が北東アジアを掌握するという憂慮から、日本の有権者らが日本の平和主義的安保戦略に変化を要求すればどうなるのか。
98年、北朝鮮は日本領空にミサイルを試験発射した。いまや核兵器実験も成功裏に終えたため、日本が「金正日政権がある日、核弾頭をミサイルに搭載して発射する可能性もある」と懸念するのも無理はない。もう一度北朝鮮のミサイルが日本本土に向かって飛んだ場合、日本はどのように対処するのか。
安倍晋三日本首相は、平和憲法を改憲したり国防戦略を変更したりする計画はないと明らかにした。しかし北朝鮮のミサイル発射と核実験は、日本が米日ミサイル防衛計画を真剣に考慮するきっかになった。この計画は中国を刺激し、新たな中日緊張関係をもたらすだろう。北朝鮮との対立局面と中国に対するけん制の中で、核開発をダブー視する日本の政策がいつまで維持されるかは誰も断定できない。
‘日本=ワイルドカード’シナリオもすぐに現実になるとは考えにくい。 だが、日本のワイルドカードとしての潜在的な役割は長期的な観点で危険なものになる可能性がある。 現在アジアには国家間の安保問題を事前調整し、紛争を仲裁できる多者機構がないからだ。
イアン・ブレマー国際政治コンサルティング会社ユーラシアグループ代表
整理=朴玄英(パク・ヒョンヨン)記者
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=83973&servcode=100§code=120
何まともな分析してるんだよ!突っ込めないじゃないか!!
と思ったら、韓国人の意見じゃなかった。