派手な年越しの催し
■07年年頭 記者の目
初日の出は韓国・釜山市のリゾート、海雲台(ヘウンデ)の海岸で拝んだ。日の出予定時刻の1時間前から、ブラスバンドがにぎにぎしい中、飛行船やヘリコプターが飛ぶわ、海上をヨットが滑るわで、イベント好きの韓国人の本領発揮といったところ。日の出は、水平線に雲がかかっていて約40分遅れと間が抜けたが、雲の切れ間から日が差したときには1キロ以上の砂浜を埋めた市民から拍手と歓声が起きた。
陰暦の正月(2月中旬)を重んじる韓国で、これほどにぎやかな初日の出イベントがあるとは想像していなかった。ただ年越しイベント以外はほぼ平常通りで、2日にはいつもの週明けの雰囲気。「体に染み付いた陽暦のリズムで調子が狂う」と、ある韓国の大学教授に愚痴をこぼしたらこんな話をしてくれた。
韓国に陰暦が根強く残っているのは、日本統治時代に陽暦を強制されたこと、また陰暦の否定など朴正熙政権(1963−79年)が強制した近代化政策のモデルが日本だったからで、これは社会学者の一般的な見方とか。日本への対抗心が底流にあるというわけだ。
確かに日本をライバル視する部分は感じるのだが、同時に日本への関心も高いから面白い。釜山日報2日付の社説は、2月に予定される福岡、釜山両市の行政交流都市から姉妹都市への格上げを取り上げていた。
「『姉妹都市締結を機に、友人関係から兄弟関係へさらに近くなる』という両市長の言葉通り、調印が釜山と福岡の相互発展に向けた新年の希望のメッセージとなることを期待する」
日本への対抗心も、九州への熱い視線や交流を望む前向きな姿勢も、現在の韓国の姿だ。日本でも、「韓流ブーム」が起きるかと思えば、それに抗(あらが)うように「嫌韓流」などと称する一方的な韓国観が幅を利かす。
複雑に絡み合う両国の“相思相愛”がなお続く中で、日本が韓国と付き合う理由は何だろう。新年早々、派手なイベントに参加しながら、ふと考えた。「懸命に生きる韓国人に触れると、こちらも元気になる」。そんな日本在住の女性韓国ファンの言葉を思い出した。
気が付くと、待ちわびた初日の出にそろって手を合わせる家族連れ。そうそう、日本とよく似たところも多いのだ。幸せを絵に描いたような光景が懐かしくもあり、元気をもらった気がした。(釜山・藤崎真二)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/reporterseye/seoul/20070109/20070109_001.shtml
>両国の“相思相愛”
あー!!ごめんなさい、ごめんなさい!謝るからそれだけは勘弁!!!