潘総長:死刑見解で軌道修正し「さらなる執行回避」支持に
【ニューヨーク坂東賢治】国連の潘基文(バンギムン)事務総長は3日、フセイン元イラク大統領の死刑執行に関連し、さらなる死刑執行の回避をイラクに求めたアルブール国連人権高等弁務官の談話を支持するとの見解を報道官を通じて発表した。潘氏は2日、死刑制度について「各国が決めることだ」と述べ、死刑容認とも受け取られたことから、軌道修正する狙いだ。
報道官は死刑制度に対する国連の立場について「賛成してはいない」としながらも、加盟国の同意が得られているわけではないと指摘した。さらに2日の発言の真意について「事務総長は死刑制度にどう対応するかについて各国の権利を尊重しているが、死刑廃止に向けた努力の必要性を強調している」と釈明した。
国連は世界人権宣言や国際人権B規約(市民的、政治的権利)が「生存の権利」を明記していることから、死刑制度に否定的な見解を示し、イラク担当のカジ国連事務総長特別代表もフセイン元大統領への死刑執行後、「死刑制度反対」を表明した。このため、潘氏の発言との食い違いを問題視する声や、死刑制度を維持する韓国や米国への配慮ではないかとの見方が出ていた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20070104k0000e030065000c.html
母国の大統領と違って責任ある地位だから、考えて発言したほうが良いと思うよ。